2023.08.27
ヴァネッサ・ブライアントさん主導の『マンバ・プログラム』が、故コービー・ブライアント氏(元ロサンゼルス・レイカーズ)と名将ジョン・カリパリヘッドコーチの関係性を讃えて、ケンタッキー大学との提携を発表した。
同プログラムは、未来ある大学生プレーヤーの才能をサポートするべく、ナイキとの提携により発足。『HYPEBEAST』によると、ケンタッキー大学は『マンバ・プログラム』と提携した初の大学となり、パートナーシップの締結により、所属選手たちにはマンバブランドのアパレルやバスケットシューズが提供されるという。
詳細こそ明かされていないものの、今回のパートナーシップは1年以上の準備期間を経て実現した。『マンバ・プログラム』は、「UK」のロゴがヒールおよびインソールに配置されたケンタッキーカラーの『ナイキ コービー 11』を同大に支給するほか、ジマンバブランドのジャージも用意する可能性があり、これらのスポーツギアは2023-24シーズンに着用される予定だ。
Kentucky Men’s Basketball will become the first ever “Mamba Program” as a Kobe Nike sponsored school in 2023-24 🔥
🐍 x 😼 pic.twitter.com/YLjlPz9zKv
— Blue Chips (@UKBlueChips) August 14, 2023
『マンバ&マンバティカ・スポーツ・ファンデーション』でエグゼクティブディレクターを務めるキャット・コンロン氏は、『マンバ・プログラム』の始動にともない、以下のコメントを発表した。
「(ケンタッキー大学との提携は)同プログラム史上初の試みとなります。カリパリHCとコービー・ブライアントは、非常に特別な関係にありました。ブライアントと娘のジアナの物語を継続するべく、財団にできることは積極的に参加する所存です」
コンロン氏が言うように、コービー氏は生前、カリパリHCと友好な関係を築いていた。イタリアにルーツを持つ2人だが、3度のネイスミス年間最優秀コーチ賞がニュージャージー・ネッツ(現ブルックリン・ネッツ)のHCに就任した1996年、同球団はドラフト8位でコービー氏を指名しようとしていた。ケンタッキー大にまつわる情報を発信する『A Sea Of Blue』によれば、その夢は最終的に代理人との会話により実現しなかったが、カリパリHCはNBA入団前の若きコービー氏から「もし、あなたが僕をドラフトすれば、しばらくはNBAに残れるでしょう」と言われたという。
また、カリパリHCはコービー氏から生前最後のプレゼントとして直筆サイン入りの本を受け取っており、そこには次のメッセージが添えられていた。
「親愛なるカル(カリパリHC)へ。これからも僕ら、若い選手たちを偉大な人物へと導いてください。あなたはコーチ以上の存在です。あなたは人生の先生だ。兄弟に心より愛を込めて」
カリパリHCおよびケンタッキー大は、コービー氏の死後も『マンバ&マンバティカ・スポーツ・ファンデーション』と近く寄り添ってきた。2022年10月にはケンタッキー大女子バスケットボールチームとのパートナーシップが発表されており、地元の少年少女175名を招待して『マンバ・&マンバティカ・スキルズ・アカデミー』を開催。また、カリパリHCはジアナさんの誕生日である5月2日に、『ナイキ コービー 4 “マンバティカ”』と彼女のジャージ、そしてコービー氏の教訓が凝縮された本『The Mamba Mentality: How I Play』を受け取り、ヴァネッサさんおよび長女のナタリアさんに謝辞を伝えた。
コービー氏とジアナさんの想いを受け継ぎ、若者への熱心なサポートを続ける『マンバ&マンバティカ・スポーツ・ファンデーション』。次なるアクションにも注目が集まる。
文=Meiji
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