2023.10.22
8月18日(現地時間17日、日付は以下同)。元NBA選手ギルバート・アリーナス(元ワシントン・ウィザーズほか)がホスト役を務めるポッドキャスト番組“Gil’s Arena”の最新エピソードが公開された。
そこでゲストとして出演したのはアンドレ・イグダーラとエバン・ターナー(元ボストン・セルティックスほか)。イグダーラはNBAキャリア19シーズンをプレーしてきたウイングで、計8シーズン在籍したゴールデンステイト・ウォリアーズで4度優勝を経験してきた大ベテラン。
現在は無所属で、現役引退をするかどうか決断が注目されているのだが、番組内でイグダーラは、2019-20シーズン途中から2020-21シーズンにマイアミ・ヒートでチームメートだったジミー・バトラーを絶賛していた。
「ジミーがやってきたことを思い返してみてほしい。彼はスリー(3ポイントシュート)を打てず、(ドライブで)左へ行けないと言われてきた。ジミーについて誰にどう言われようと、彼は解決してみせた。ミルウォーキー(バックス)を相手にプルアップでスリーを放つのを見た。彼はクレイジーだった」
イースタン・カンファレンス第8シードとして臨んだ「NBAプレーオフ2023」で、バトラーは第1シードのバックスとのファーストラウンドでシリーズ平均37.6得点に6.0リバウンド4.8アシスト、フィールドゴール成功率59.7パーセント、3ポイントシュート成功率44.4パーセントの大暴れを見せて4勝1敗でアップセットを完遂。
3ポイントシュートに加え、ドライブやミッドレンジジャンパーも冴え渡り、アンストッパブルなスコアラーとしてバックスへ襲い掛かったことは記憶に新しい。このシリーズでバトラーが残した平均37.6得点は、プレーオフ通算22シリーズで最多だった。
その後ヒートはイーストを制し、2020年以来のNBAファイナル進出を飾った。デンバー・ナゲッツ相手に1勝4敗でシリーズを落として優勝こそ逃したものの、ヒートの快進撃はプレーオフを大いに盛り上げたと言っていい。
そのけん引役となったバトラーについて、イグダーラはそのマインドセットとメンタリティをコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)と比較していた。
「私が見てきたなかで、おそらく彼はメンタリティの面でコービー・ブライアントに最も近い。ジミーはチームが勝つための方法を見つけ出すんだ。私はこれまでああいう意志の強さを見たことがなかった。あれはコービー・ブライアントが勝つために見せてきた意志の強さなんだ」
NBAキャリア20シーズンをレイカーズへ捧げてきたコービーはNBAファイナルへ計7度出場し、5度の優勝を手にしてきた史上最高級のスコアラー。勝利するためならどんな犠牲もいとわず、コート内外で絶大な影響を与えてきた。
バトラーはヒート在籍4シーズンで2度目のファイナル進出、そしてカンファレンス・ファイナルへ3度も勝ち上がっており、リーダーとしての振る舞いや勝負強さは特筆すべきものがある。
約2シーズン、バトラーをチームメートとして間近で見てきたイグダーラは、この男がさらに進化を遂げたと感じたのだろう。
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