2023.07.20
「公平な観点で言わせてもらうと、このチームは最終的にヘトヘトだったと思う。我々はシーズンのほとんどで、プレーオフを描くことができていなかった…。チャンピオンシップチームではなかったということ」
5月13日(現地時間12日)に101-122でロサンゼルス・レイカーズに敗れたことで、ゴールデンステイト・ウォリアーズは「NBAプレーオフ2023」のウェスタン・カンファレンス・セミファイナルを2勝4敗で終え、シーズンを終えた。
ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は試合後の会見でそう口にし、9シーズン目を振り返っていた。カーHCが指揮官へ就任した2014-15シーズン以降、プレーオフへ7度進出し、昨年までは6度すべてでウェストを制してNBAファイナルまで勝ち上がり、2015、2017、2018、2022年と、計4度の優勝を飾ってきた。
だがディフェンディング・チャンピオンとして迎えた今シーズンはアウェーで11勝30敗と大きく負け越したほか、ステフィン・カリーが計26試合、アンドリュー・ウィギンズが計45試合を欠場と、主力のケガにも苦しみ、勝率5割前後を行き来していた。
そうしたなか、カーHCの下でウォリアーズはクレイ・トンプソンやドレイモンド・グリーンといったベテラン陣、82試合にフル出場したケボン・ルーニーとジョーダン・プールらの奮戦もあり、レギュラーシーズン最後の10試合を8勝2敗で大きく勝ち越してプレーオフ進出。
第6シードで臨んだプレーオフでは、第3シードのサクラメント・キングスを最終第7戦の末に4勝3敗で制してファーストラウンドこそ突破したものの、カンファレンス・セミファイナルでレブロン・ジェームズ率いるレイカーズの前に姿を消すことに。
カリーも「僕らはなんとか物事をポジティブに、かつ楽観的に捉えて、今シーズンも成し遂げようと挑戦し続けてきた。でもこれだけでは十分ではないんだと理解もしていた」と、今シーズンで苦しんできたことを明かした。
とはいえ、シーズン終盤に巻き返してプレーイン・トーナメントを回避し、プレーオフまで駒を進めることはできた。球団史上2度目の連覇には届かなかったのだが、このチームが苦しみながらも戦い抜いたことは間違いない。
「我々はもう少しで自分たちが持ち合わせていたことを奪回するところまできていたものの、そこに至るにはまだまだ足りていなかった。シーズンを通して、我々はチャンピオンシップチームだとは感じていなかった。だがこのチームには度胸があったし、信じるという忍耐力もあった」と指揮官は語る。
ただ、ウォリアーズのゴールは王座獲得だっただけに、それを達成できなかったことで、悔しい結末となったことは事実。「このチームは間違いなくヘトヘトだった。チャンピオンシップチームじゃなかった。…現状ではチャンピオンシップグループじゃなかったんだ」とグリーンは語るも、ロスターに大幅なメスを入れる必要はないと話していた。
「この負けで俺たちのコアが変わるわけじゃない。このチームのコアがもう二度と優勝できないというわけじゃないんだ。…俺たちはチャンピオンを勝ち取った人たちで構成されているんだから」
カリー、トンプソン、グリーンはいずれもキャリア10年以上を誇り、ベテランなのは間違いない。だが35歳のカリーは今年のプレーオフでも平均30.5得点5.2リバウンド6.1アシストをマーク。『ESPN Stats & Info』によると、35歳を迎えた選手がポストシーズンで最低5試合に出場して平均30.0得点を超えたのは1998年に2度目の3連覇を達成し、平均32.4得点を残したマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか/当時35歳)のみということからも、ウォリアーズはこのビッグ3を解体して再建へ向かう必要はなく、カリーが全盛時でいる限り、優勝を狙える布陣を形成していくべきだろう。
今夏グリーンとドンテ・ディビンチェンゾが来シーズンの契約(プレーヤーオプション)を破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になることができるほか、ジョナサン・クミンガとモーゼス・ムーディーがチームオプション、アンソニー・ラムとタイ・ジェロームが制限付きFA、ジャマイケル・グリーンとアンドレ・イグダーラが制限なしFAとなる。
だがカリー、トンプソン、ウィギンズ、ルーニー、ゲイリー・ペイトン二世、プールは来シーズンも契約下におり、グリーンは新たに複数年の契約を結ぶ意向だと現地メディアが報じていることから、コアメンバーを残しつつ、来シーズン以降も覇権争いが可能なロスターへ整備していくことが予想されている。
一足早くシーズンを終えたこのチームが、オフシーズンにどのような戦力補強を断行していくのかを是非とも注目していただきたい。
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