2023.05.23
昨シーズンの覇者ゴールデンステイト・ウォリアーズは、現在「NBAプレーオフ2023」のウェスタン・カンファレンス・セミファイナルで、ロサンゼルス・レイカーズとのシリーズを繰り広げている。
5月3日(現地時間2日、日付は以下同)にホームのチェイス・センターで幕を開けた初戦で、ウォリアーズは112-117で敗れていた。この試合、レイカーズはペイントエリアの得点でウォリアーズを54-28と圧倒していた。
なかでもADことアンソニー・デイビスは前半だけでフィールドゴール成功率90.0パーセント(9/10)の計23得点に11リバウンド2ブロックと躍動。試合全体でもゲームハイの30得点に23リバウンド5アシスト4ブロックの大活躍でレイカーズの勝利に大きく貢献。
すると5日に行われた第2戦で、ウォリアーズはケボン・ルーニーが体調不良でベンチスタート、ジャマイケル・グリーンを先発起用し、最大32点差をつけるなど攻防両面でチームが機能し、最終スコア127-100で快勝してシリーズ戦績を1勝1敗のタイとした。
ウォリアーズはクレイ・トンプソンがゲームハイの30得点、ステフィン・カリーが20得点12アシスト、ジャマイケルが15得点、アンドリュー・ウィギンズが11得点4アシスト、モーゼス・ムーディーが10得点7リバウンドをマーク。
そしてスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は試合後、11得点11リバウンド9アシストを残したドレイモンド・グリーンの働きを絶賛していた。
「ドレイモンドは見事だった。この男こそ、我々に不可欠な男なんだ。彼はこのチームのエンジンであり、今夜デイビスとのマッチアップにあてることを決めた。彼の持つアグレッシブさとともに、我々はディフェンス面で良いスタートを切ることができたと思う」
シリーズ初戦でチームメートたちとの連係からフローターやジャンパーを軽々と放り込んでいたデイビスだったが、この試合ではフィールドゴール成功率45.5パーセント(5/11)、フリースローわずか1本の計11得点に7リバウンド4アシスト3ブロックに終わった。
公称208センチ114キロのデイビスに対し、198センチ104キロのグリーンは上背こそ劣るものの、持ち前のフィジカルと腕の長さ、駆け引きの巧さなどを駆使して見事にスローダウンしてみせた。
「彼にショットをいくつかミスさせたのさ。俺は手を伸ばしてコンテストしたかった。もし彼がショットを決めれば、それは仕方ない。ADは素晴らしい選手だからな。将来殿堂入りする選手で、NBAチャンピオン、それにオールスターの常連でもある。コートの両エンドで素晴らしく、間違いなく信じられない選手だ。俺のマインドセットとしては、彼のプレーを難しくさせることだった。タフショットを打たせることにあったのさ」
試合後にそう振り返ったドレイモンドはさらにこう続けていた。
「この試合に臨むにあたって、俺たちはADに対してもっといい仕事をする必要があった。彼のような男をガードするんだから、これはチーム全体の頑張りなんだ。みんなの努力の積み重ねになってくる。で、俺たちはADへタフな夜を体験させることができたのさ」
この日のウォリアーズはレイカーズに対してリバウンド数でも55-40と圧倒。デイビスから4本ものターンオーバーを誘発しており、まさにチーム全体で守り抜いたと言えるだろう。
もっとも、デイビス自身は「第1戦と同じショットを打ってきた。俺はそれを落としただけ。エルボージャンパーや(味方の)ポケットパスからフローター。どれも同じ感じだった。それを俺が落としてしまっただけのこと」と切り出し、次戦に向けてこうも話していた。
「俺たちは良くなっていくさ。俺もああいうショットを決めて良くなってみせる。自分たちのホームに戻れるのだから、やるべきことをやっていくさ」
ウォリアーズとレイカーズによるシリーズは、1勝1敗で第3戦を迎える。7日に行われる次戦はレイカーズのホーム、クリプトドットコム・アリーナで開催されることから、ホームに戻ったレイカーズが逆襲を仕掛けてくることが予想されるだけに、両チームによる攻防は必見だ。
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