2023.05.19
『ESPN』出身のスポーツライター、ビル・シモンズ氏が設立したスポーツ/ポップカルチャーメディア『The Ringer』が、現役NBA選手ランキングトップ125を発表した。
「NBAプレーオフ2023」もいよいよカンファレンス・セミファイナルに差し掛かった5月1日付けで更新された同ランキングは、3人のアナリストが直近の結果にもとづき、リーグのスター選手を格付け。本稿では、上位3選手ならびに各選手の総評をピックアップして紹介する。
第1位:ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)
数ある選手のなかから頂点に立ったのは、セルビアが輩出した稀代の技巧派センターだった。
アナリストの1人、マイケル・ピナ氏はヨキッチを「一生に一度しか出会うことのないフェノメノン現象。正真正銘、地球上で最高の選手」と惜しみない賛辞を送った。ナゲッツの羅針盤を担う28歳は、雄牛のような肉体で筋骨隆々のビッグマンと対峙しながら、予想だにせぬパスで相手の守備陣を瞬時に解体。2022-23レギュラーシーズンは1試合平均24.5得点11.8リバウンド9.8アシストと、ほぼ平均“トリプルダブル”の超抜スタッツを記録した。
神秘的かつ優雅で、つかみどころのないプレースタイル。長いバスケットボールの歴史で、これほどまでに異質な選手が存在しただろうか。ヨキッチが引退までに複数回のMVPを獲得する未来は、想像に難くない。そのキャリアで唯一不足しているものは、チャンピオンの称号ただ一つだろう。
第2位:ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)
常識破りの選手と言えば、ギリシャの怪人を思い浮かべるNBAファンも少なくないのではないだろうか。
エースキラーと称される守備職人たちでさえも、ペリメーターから猛烈な勢いで押し寄せてくるアデトクンボのアタックを、ファウルなしでは決して止められない。パワー、しなやかな筋肉、そして長いストライドを兼ね備えた恵体は、敷かれた包囲網をいとも簡単に突破する。さらに厄介なのは、7度のオールスターはセルフィッシュではないということだ。仮に全員でブロックにいけば、優れたコートビジョンを活かして、自分をおとりにカッターやポストアップシューターにフィニッシュを任せることができる。
アデトクンボはバックスのエンジンであると同時に、アンカーでもある。類稀な運動能力は相手のスイッチを無効化し、優れたボールハンドラーからスクリーナーまでケア。また、危機察知能力も極めて高く、フェニックス・サンズと相見えた2021年のファイナル第4戦、デビン・ブッカーからディアンドレ・エイトンへ放たれたロブへの反応と超人的なブロックは、今でも人々の脳裏に焼きついている。
第3位:ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)
バスケットボールのあり方を変えてしまった男は、35歳になった今でもリーグナンバーワンのオフボールプレーヤーだ。フリーでボールを受け取るために、味方のスクリーンを利用して縦横無尽にコートを駆け回る姿は、まるで少年のよう。しかし、計算されたルートと、行き着いた先からクイックモーションで放たれる放物線は、時に相手を失意のどん底へと突き落とす。
14年目の今シーズンは同29.4得点6.3アシストに3ポイント成功率42.7パーセントを記録。“ベビーフェイス・アサシン”とはよく言ったもので、カリーはコート内外の優れた人柄とは裏腹に、内面は勝利への欲求を源泉とする闘志がみなぎった超ダイナミックな攻撃兵器なのだ。
『The Ringer』のランキングでは唯一、今シーズンのMVP候補3名に割って入り、ベイエリアを代表するレジェンドラッパーのE-40氏も「みんなは彼をトップ5の選手と言うが、俺にとってはまぎれもなくナンバーワンだ」と賞賛。また、長年、カリーのトレーナーを務めるブランドン・ペイン氏は、彼の肉体的な全盛期は30代半ばまで継続すると予言していた。我々はもうしばらく、歴代最高のシューターをコートで堪能できることだろう。
なお、4位から15位は以下のとおり。
4位:ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)
5位:ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)
6位:ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)
7位:ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)
8位:カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)
9位:ジミー・バトラー(マイアミ・ヒート)
10位:デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)
11位:シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)
12位:デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)
13位:アンソニー・デイビス(ロサンゼルス・レイカーズ)
14位:ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)
15位:レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)
文=Meiji
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