2023.05.05
昨シーズンの覇者ゴールデンステイト・ウォリアーズは、サクラメント・キングスとの「NBAプレーオフ2023」ファーストラウンド最初の2戦を敵地で落としたものの、ホームのチェイス・センターで行われた第3、4戦を制すと、第5戦を敵地で制して3連勝を飾り、3勝2敗でシリーズ突破に王手をかけていた。
ところが、4月29日(現地時間28日、日付は以下同)にホームで開催された第6戦でキングスに約43分間にわたってリードを奪われ、最終スコア99-118で敗れることに。
シリーズ最小得点に終わったウォリアーズにおいて、ステフィン・カリーはゲームハイの29得点に4リバウンド5アシスト2スティール、クレイ・トンプソンが22得点、アンドリュー・ウィギンズが13得点7リバウンド2スティール2ブロックをマーク。
対するキングスはシックスマンのマリーク・モンクが28得点7リバウンド4アシスト2ブロック、ディアロン・フォックスが26得点11アシスト3スティール、キーガン・マレーが15得点12リバウンド、トレイ・ライルズが12得点9リバウンド2スティール、ケビン・ハーターが12得点を残して逆王手をかけた。
ホームの大敗に、トンプソンは「(僕らがしっかり準備できていたとは)僕は思わない」と口にし、カリーも「僕らにはメンタル面のエラーがいくつもあった。そこで相手は優位に立ち、早いうちから流れをつかんでいた。それがエナジーなのか、フォーカスなのかは分からない。けどこういったレッスンから速やかに学ばなければいけない」と話していた。
この試合の敗戦について、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はこう話す。
「相手はこれまで以上の勢いとエナジーを持ち込み、うまく遂行していた。彼らが勝利を勝ち取ったんだ。我々は今、再編成して第7戦に向けて準備していかなければならない」
昨年までの8年間で4度の優勝を飾ったウォリアーズに対し、キングスは2006年以来、実に17年ぶりのプレーオフなのだが、失うものなど何もないかのようにアグレッシブに戦っていた。
また、この試合で7得点13リバウンド2スティールを残したケボン・ルーニーは「僕らはハードに戦ったと思う。けどスマートにプレーできなかった。勝つために必要とされるプレーは分かっている。トランジションに戻ることやボックスアウト、ターンオーバーといった小さなことを遂行しきれなかったんだ」と悔やんだ。
キングスとウォリアーズのシリーズは、5月1日にキングスのホーム、ゴールデン1・センターで行われる第7戦で決着がつく。勝利したチームがロサンゼルス・レイカーズとのカンファレンス・セミファイナルへ進み、敗退したチームはシーズン終了となる。フランチャイズ史上2度目の2連覇がかかるウォリアーズにとっては絶対に負けられない一戦となる。
「僕らならやり返せる。僕はこのチームをよく知っているし、このチームのみんなのことを分かっている。彼らと最高のレベルでプレーしてきたんだ。自分たちにどんなことができるかは分かっている。日曜(日本時間の月曜)は自分たちがチャンピオンとなってやり返してみせる」
トンプソンが語ったこの言葉は、おそらくウォリアーズの選手たち全員の思いを代弁していると言っていいだろう。ファーストラウンド突破をかけた運命の第7戦で、どちらが勝利を手にするのか。両チームによるシリーズ最終戦は必見だ。
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