2023.09.28

ヤニス&リラードがバックスでスーパーデュオを形成…61年ぶりNBA史上2度目のケースに

2023年のオールスターで共闘したヤニス(左)とリラード(右)[写真]=Getty Images
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 9月28日(現地時間27日)に『ESPN』が合意と報じた3チーム間の大型トレードで、デイミアン・リラードがポートランド・トレイルブレイザーズからミルウォーキー・バックスへ移籍することとなった。

 ブレイザーズ一筋11シーズンを過ごしてきたリラードは、7月中旬に33歳を迎えた188センチ88キロのポイントガード。オールスターとオールNBAチームにそれぞれ7度選ばれ、75周年記念チームにも名を連ねたリーグ最高級の得点力を誇る。

 昨シーズンはリーグ3位かつキャリアハイの平均32.2得点に4.8リバウンド7.3アシスト、3ポイントシュート成功率37.1パーセント(平均4.2本成功)を残しており、オールスターとオールNBAサードチーム入りを果たした。

 チャンピオンシップ獲得を心底望むリラードが移籍するバックスは、2020-21シーズンのNBAチャンピオン。昨シーズンにリーグベストの58勝24敗を残したイースタン・カンファレンスの強豪で、ここ数シーズンは常に優勝候補の一角として君臨してきた。

 そのバックスにはヤニス・アデトクンボというリーグ最高級の実力者がいる。ロスターにはクリス・ミドルトンブルック・ロペスボビー・ポーティスジェイ・クラウダーマリーク・ビーズリーといった選手たちもいるのだが、アデトクンボというフランチャイズプレーヤーの存在が大きい。

 最年少で75周年記念チームに名を連ねたアデトクンボは、NBAキャリア11年目を迎える213センチ109キロのフォワード。長さと高さに速さも持ち合わせた攻防兼備のビッグマンで、昨シーズンは自己最高の平均31.1得点(リーグ5位)に11.8リバウンド5.7アシストをマーク。

 今シーズンのバックスには、前シーズンに平均30.0得点超えを飾った2選手が在籍することとなる。『Elias Sports』によると、前シーズンに平均30.0得点以上を記録した2選手がチームメートとしてプレーするのは1962-63シーズンのロサンゼルス・レイカーズ以来2度目だという。

 1961-62シーズン。レイカーズはエルジン・ベイラーが平均38.3得点18.6リバウンド4.6アシスト、ジェリー・ウェストが同30.8得点7.9リバウンド5.4アシストをマークし、翌1962-63シーズンもレイカーズで共闘。

 つまり、NBAという世界最高のプロバスケットボールリーグで平均30.0得点以上をたたき出した2選手が同じチームでプレーするのは61年ぶりの珍事であり、新たにデュオが形成されるのはNBA史上初のケースとなる。

 また、『ESPN Stats & Info』によると、新シーズンに新たなチームで開幕を迎える選手として、リラードはモーゼス・マローン(平均31.1得点)を抜き、NBA史上最も高い平均得点を残した選手となった。

 今シーズンに球団史上3度目のリーグ制覇を狙うバックスに、アデトクンボ&リラードというスーパーデュオが誕生したことは楽しみでしかない。

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