2023.09.28
9月20日(現地時間19日)にYouTubeへ公開されたポッドキャスト番組「It Is What It Is」へ、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードがゲストとして出演した。
7月のトレード要求から2カ月半以上が経過した今もなお、リラードの移籍先は決まっていない。そうしたなか、リーグNo.1ポイントガード(PG)としてステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が挙がっている現状に、リラードは持論を展開した。
「俺よりも優れている男がいるとは思えないね。俺がコートに立てば、それがおそらく俺の最大の強みになる。俺は自分のことを信じているんだ。で、まさにそのとおりなのさ」
するとホスト役から「じゃあ君は今のNBAでベストなポイントガードだと思っているのかい?」と聞かれて、リラードは「そうだ」と即答していた。
昨シーズンまで、キャリア11シーズンをブレイザーズ一筋でプレーしてきたリラードは、レギュラーシーズン通算769試合で平均25.2得点4.2リバウンド6.7アシストを残してきた。
2012-13シーズンの新人王を皮切りに、オールスターとオールNBAチームにそれぞれ7度、NBAの75周年記念チームにも名を連ねており、2017-18シーズンにはベスト5と評されるオールNBAファーストチームにも選出。
勝負どころでは“デイム・タイム”という異名があるとおり、クラッチショットを何度も放り込んでブレイザーズを勝利へと導いてきた実績があり、昨シーズンは58試合の出場ながら、キャリアハイの平均32.2得点をたたき出し、40得点超えを15度も記録した。
33歳のリラードが、依然としてリーグ最高級のスコアリングガードなのは明白。ただし、これまでに8度出場してきたプレーオフでは2019年こそカンファレンス・ファイナルまで駒を進めたものの、NBAファイナルまで勝ち上がることはできておらず、優勝経験もない。
一方のカリーはウォリアーズを4度の優勝へ導いた主軸で、シーズンMVPに2度、ファイナルMVPに1度選ばれているほか、昨シーズンも平均29.4得点6.1リバウンド6.3アシストを残してきた。
選手として、これまでに残してきた実績ではカリーに軍配が上がるというのが現状だ。ただ、昨シーズンのリラードは、31歳以上の選手としてNBA史上最高の平均得点をマークしており、その得点力は驚異的とも言える。
レギュラーシーズン開幕まで約1カ月。現役最高級のポイントガードの移籍先がいつ決まるのか、リーグの勢力図を変えるかもしれないだけに、注目していきたい。
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