2023.10.03
9月10日に幕を下ろした「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」で、アメリカ代表は4位に終わり、2019年の7位に続き、2大会連続でメダル獲得ならず。これは大会の名称が世界選手権だった1963、1967、1970年の3大会連続に続く、2度目の屈辱となった。
スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の下、アメリカはアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)が大会平均18.9得点4.6リバウンド2.8アシスト、オースティン・リーブス(ロサンゼルス・レイカーズ)が同13.8得点2.8リバウンド2.4アシスト1.3スティール、ミケル・ブリッジズ(ブルックリン・ネッツ)が同13.6得点3.8リバウンド1.8アシスト1.4スティールを記録。
だが昨シーズンにオールスター入りしたのはエドワーズ、タイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)、ジャレン・ジャクソンJr.(メンフィス・グリズリーズ)の3選手のみで、オールNBAチームに選出された選手は皆無だった。
アメリカは今回のワールドカップの戦績により、すでに「2024年パリオリンピック」への出場を決めている。オリンピックで5連覇を狙うアメリカが、来夏にどんなメンバーを送り込んでくるかは注目されていた。
すると9月12日(現地時間11日)に『The Athletic』がオリンピックのロスターについて報道。同メディアによると、NBAの“キング”ことレブロン・ジェームズ(レイカーズ)がオリンピック出場をコミットする準備ができており、もう一度アメリカ代表でプレーすることに強い関心を示しているという。
今シーズンでNBAキャリア21年目を迎えるレブロンは、12月末に39歳を迎える大ベテラン。昨シーズンはケガのため55試合の出場に終わったものの、平均35.5分28.9得点8.3リバウンド6.8アシストを残し、「NBAプレーオフ2023」ではレイカーズをカンファレンス・ファイナルまで導いた。
これまでアメリカ代表としてオリンピックに3度出場し、2008年の北京大会、2012年のロンドン大会で金メダルを手にしてきたレブロンが、もし来夏のオリンピックでプレーすることになれば、2012年以来初となる。
また、レブロンはパリオリンピックに向けて、スター選手たちにも声をかけていると『The Athletic』が報道。そのリストがステフィン・カリー(ウォリアーズ)、KDことケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)、アンソニー・デイビス(レイカーズ)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)、ドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ)と超豪華で、彼らも出場をコミットする準備が整っているという。
さらに、デビン・ブッカー(サンズ)、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、ディアロン・フォックス(サクラメント・キングス)、カイリー・アービング(ダラス・マーベリックス)も出場に向けて真剣に検討していると同メディアが報じている。
PARIS AIN'T READY😤
🥉2004 Summer Olympics: 3rd place
🥉2006 FIBA World Cup: 3rd place
🥇 2008 Summer Olympics: 1st place🤷♂️ 2023 FIBA World Cup: 4th place
🤔 2024 Summer Olympics: ???In the 2020 NBA bubble, Udonis Haslem once picked up the mic in a players' only meeting, and… pic.twitter.com/1LkFf794yT
— ClutchPoints (@ClutchPoints) September 11, 2023
来夏に39歳となっているレブロン、36歳になるカリー、35歳となるデュラントがアメリカ代表としてオリンピックで共演すれば、将来の殿堂入りが決まっているスーパースターたちがパリという美しい街で“ラストダンス”を飾ることとなる。
レブロンはデュラントとオリンピックでプレーした経験があり、デュラントもカリーとはワールドカップで共闘してきた。だがカリーはオリンピックに出場したことがなく、ウォリアーズのカーHCがアメリカ代表で指揮を執っていることから、その可能性は十分あると言えるだろう。
これからNBAのシーズンが始まり、長丁場の戦いが待ち受けているだけに、現時点で彼らがオリンピックの舞台に足を踏み入れることができるかは確定ではない。ただ、アメリカがオリンピック5連覇へ向けて、レブロンを中心としたベストメンバーを送り込むことになれば、世界中の視線を集めるに違いない。
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