2023.11.28
8月25日から9月10日にかけて開催された「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」で、アメリカ代表は4位となったことでメダルを獲得できずに大会を終えた。
それでも、このチームで最多の大会平均18.9得点に4.6リバウンド2.8アシスト1.1スティールを残したアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)は、期間中にスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)から称賛された。
NBAキャリア3年目となった昨シーズン。エドワーズは平均24.6得点5.8リバウンド4.4アシスト1.6スティールと暴れ回り、オールスターへ初選出され、ウルブズの2年連続プレーオフ進出に大きく貢献。
もっとも、エドワーズはカーHCから称賛されただけではなかったという。9月29日(現地時間28日)のメディアデイで、2020年のプレドラフトのワークアウト当時のエピソードを明かしていた。
「僕は一生懸命やっていると思っていた。そこで彼がやって来て、ドリルをこなしていたんだけど、『それだけか? それが君の持つすべてなのか?』って感じでそれを止めさせたんだ。僕はハードにやっていて、すごく汗も流していたのにね」
その日の夜。エドワーズはカーHC、ボブ・マイヤーズ前GM(ゼネラルマネージャー)とディナーをともにしたのだが、そこでも同じことを繰り返し言われ、もしウォリアーズが2020年のドラフトで全体1位指名権を保持していても、指名しないだろうと言われたという。
2020年のドラフトは、ウルブズが全体1位でエドワーズを指名し、2位でウォリアーズがジェームズ・ワイズマン(現デトロイト・ピストンズ)を指名。エドワーズはカーHCから言われたことをこう回想していた。
「彼はまるで『いいか、君はステフ(ステフィン・カリー)、KD(ケビン・デュラント)、クレイ(トンプソン)のワークアウトを見る必要がある』と言ってきた。それに『十分なワークアウトができていないぞ。我々が1位指名権を持っていても、君を指名することはない』ってね。当時の僕は『なんなんだよ、そんなのおかしいだろ』って感じだった」
当時NBAドラフトで上位指名有力候補だった選手にとって、ショッキングな発言だったに違いない。だがエドワーズはそのことを聞き流すのではなく、真剣に受け止めたという。
「ディナーを終えて、僕とトレーナーは家に帰って、このことをしっかりと受け止めないといけないと話したんだ。どうするのか、どうやっていくのかは分からなかったけど、そのことを受け止める必要があると思った。そこから、僕はジムにこもって猛練習するようになったのさ」
あれから約3年が経過し、22歳のエドワーズはリーグ屈指の若手スターとなり、ワールドカップで得点源も務める選手に成長。「彼らが今の自分を形成するうえで大きな要因になった」と、エドワーズは当時の“批判”をポジティブに受け止め、自身の原動力にしたと話していた。
カーHCにとっても、あの時のワークアウトからここまでの選手となったエドワーズの成長に目を細めていたのかもしれない。
NBAキャリア4年目を迎えたエドワーズは、メディアデイで自身初のシグネチャーモデル「Adidas AE 1」のウルブズカラーをお披露目。チームは2年連続でプレーオフ1回戦敗退を喫しているだけに、今シーズンはプレーオフのシリーズを突破したいところだ。
2023.11.28
2023.11.17
2023.11.14
2023.09.24
2023.09.11
2023.09.07
2023.10.06
2023.10.06
2023.10.04
2023.09.19
2023.09.13
2023.09.12
2024.05.09
2024.05.08
2024.05.08
2024.05.07
2024.04.30
2024.04.17