2023.09.12
9月10日に迎えた「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の最終日。準決勝でドイツ代表に敗れたアメリカ代表は、カナダ代表との3位決定戦へ臨んだ。
この日アメリカは先発センターのジャレン・ジャクソンJr.(メンフィス・グリズリーズ)、セカンドユニットでローテーション入りしていたパオロ・バンケロ(オーランド・マジック)、ブランドン・イングラム(ニューオーリンズ・ペリカンズ)をそれぞれ体調不良で欠き、9人で戦うことに。
ジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)、アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)、ミケル・ブリッジズ(ブルックリン・ネッツ)、ジョシュ・ハート(ニックス)にウォーカー・ケスラー(ユタ・ジャズ)を先発起用し、アメリカはカナダ相手にリードチェンジ14回、同点9回という大激戦に持ち込んだ。
4点ビハインドで迎えた第4クォーター終盤。ブリッジズが2本のフリースローを獲得し、1本目を着実に沈めると、2本目を落として自らオフェンシブ・リバウンドを奪い、右コーナーから値千金の3ポイントシュートを決め切り、試合は延長へ突入。
だがその延長ではシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)がフェイダウェイジャンパーを決めてカナダが先制すると、その後も鮮やかなフットワークから3ポイントシュートをヒット。さらに残り1分を切った場面でRJ・バレット(ニックス)の長距離砲が飛び出し、最終スコア127-118でカナダが銅メダルを獲得した。
アメリカではエドワーズが24得点5リバウンド3アシスト、オースティン・リーブス(ロサンゼルス・レイカーズ)が23得点5リバウンド、ブリッジズが19得点9リバウンド4アシスト2スティール、ボビー・ポーティス(ミルウォーキー・バックス)が14得点6リバウンド、ブランソンが13得点、ハートが10得点を残したものの、カナダの爆発的なオフェンスを抑えきれず、127失点を喫してしまった。
「我々は(準決勝で)ドイツ、カナダに対しても十分に抑えることができなかった。そこが最大の敗因となった。毎年チームを作り上げる時、相手をストップして点を取る(攻防に秀でた)2ウェイのチームを構築しようとしている。みんながそれをやろうとしている」
試合後にそう語ったスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)は、試合終盤になってクイックネスと万能性を重視したスモールボールをコートへ送り込んだ。
タイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)、エドワーズ、ブリッジズ、リーブスにハートを起用し、ハートがファウルアウトした際にはブランソンをコートへ送り、5ガードで戦い抜いた。
2019年のワールドカップではグレッグ・ポポビッチ前HC(サンアントニオ・スパーズ)の下でアシスタントコーチを務めて7位、今回のワールドカップでは4位と、2大会連続でメダルを逃したアメリカの指揮官は「相手のチームはすごくコーチの指導が行き届いていて、チームとしての継続性がある」と口にし、さらにこう話していた。
「おめでとう、カナダ。彼らは見事な試合をした。このチームの選手たちのことを思うと残念だ。彼らは素晴らしいグループで、可能な限りすべてを尽くしてくれた」
すでにアメリカは「2024年パリオリンピック」への出場を決めている。今回のワールドカップを4位で終えただけに、来夏の五輪ではなんとしてでも挽回して金メダルを獲得したいところ。
「(チームとしての)継続性を構築するのは難しい。これだけたくさんのターンオーバーをしていてはね。我々はFIBAの試合で勝つことにフォーカスしなければいけない。NBAとFIBAは大きく異なってくる。学ぶことがたくさんあることは確かだね」とカーHC。
今回の敗戦から学び、アメリカ代表がどんなロスターで来年のオリンピックへ臨むのか。今後の動向に注目していきたい。
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