2023.11.16
9月8日にフィリピンのマニラにあるモール・オブ・アジア・アリーナで行われた「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の準決勝で、セルビア代表がカナダ代表、ドイツ代表がアメリカ代表をそれぞれ下し、決勝戦へと駒を進めた。
ワールドカップ最終日となる10日は、カナダとアメリカによる銅メダル獲得をかけた3位決定戦、そしてセルビアとドイツによる決勝戦が開催される。
3位決定戦で激突するのは、NBA選手12名で構成されたアメリカと、7名の現役NBA選手を擁するカナダによる一戦。インディアナ・ペイサーズで司令塔を務めるタイリース・ハリバートン(アメリカ)は、この一戦がアメリカとカナダによるライバル関係の始まりになるかもしれないと『ESPN』へ語っていた。
「相手は1930年代以降、メダルを勝ち取っていない。だから彼らは僕らへ立ち向かってくるだろう。これから数年、どちらも互いに対戦することになると思う。だから今回は(ライバル関係の)始まりのように見えるね」
カナダにとって、ワールドカップの準決勝進出は初。オリンピックでメダルを獲得したのは1936年のベルリン大会の銀メダルということからも、今大会で銅メダルを手にして、すでに出場を決めている「2024年パリオリンピック」へつなげたいところ。
ジャレン・ジャクソンJr.(メンフィス・グリズリーズ/アメリカ)は、昨シーズンまでチームメートとして共闘してきたディロン・ブルックス(ヒューストン・ロケッツ/カナダ)について「ディロンならトラッシュトークしてくるさ」と話しており、現役NBA選手たちによるマッチアップも見どころの1つとなる。
そしてアメリカ代表のセカンドユニットの一角として活躍するオースティン・リーブス(ロサンゼルス・レイカーズ)は「僕としては、どんな時であろうと同じ激しさ、集中力で勝つためにプレーする。それは5対5の練習や決勝戦、3位決定戦であろうと関係ない」と、必勝態勢で臨むと発言していた。
アメリカとカナダは、残念ながら今回のワールドカップで優勝争いから脱落した。だが3位決定戦を制することができれば、最終戦を勝利で飾り、銅メダルを手にすることができるだけに、両チームによる激しいバトルに期待したいところだ。
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