2023.11.05
アメリカ代表は、中国で開催された「FIBAバスケットボールワールドカップ2019」の準々決勝でフランス代表、さらには順位決定戦でセルビア代表にも敗れてしまい、大会7位という屈辱的な結果に終わっていた。
現在行われている「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」では、9月3日のグループフェーズのセカンドラウンドでリトアニア代表に敗れ、大会初黒星を喫していた。もし5日の準々決勝で敗れてしまえば、アメリカとしてはワールドカップで2大会連続ベスト4入りを逃すという窮地にいた。
ところが、イタリア代表との準々決勝ではファストブレイクからの得点で30-13と大差をつけるなど100-63で圧勝。見事な挽回を見せたアメリカは、6日に行われるドイツ代表対ラトビア代表の勝者と8日に準決勝で激突することとなる。
この日はミケル・ブリッジズ(ブルックリン・ネッツ)がゲームハイの24得点に7リバウンド2スティールと爆発。さらにタイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)が18得点4リバウンド5アシスト3スティール、オースティン・リーブス(ロサンゼルス・レイカーズ)が12得点4リバウンド3アシストと続いた。
2大会ぶりのワールドカップ制覇を狙うアメリカには、スーパースターこそいないとはいえ、所属チームで主力を務める選手たちがそろっており、選手層は十分厚い。「僕らには自信がある。自分たちがどれだけたくさん点を取ったかなんて関係ないね。みんながそれぞれの(NBA)チームで主軸を務めているんだ。僕らは今この瞬間に備えているのさ」とブリッジズ。
そしてリトアニア戦を落としたことで、今大会初の黒星を喫したことが発奮材料になったとハリバートンが明かしていた。
「確かに負けたことでムカついていた。それにもう二度とあんな気持ちになりたくない。彼らは僕たちのことを恐れてはいなかった。だから僕らは自分たちのバスケットボールをプレーしなきゃならなかったんだ」
ワールドカップの試合は一発勝負のため、準決勝に敗れてしまえば、その瞬間に優勝できる可能性は消滅する。3位決定戦を制することができれば、銅メダルを勝ち取ることができるとはいえ、アメリカが見据えるのはもちろん、2大会ぶりのワールドカップ制覇にほかならない。
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