2023.09.08

準決勝で対戦するドイツをアメリカの指揮官が警戒「おそらく大会全体でベストなチーム」

ドイツ代表との準決勝へ臨むアメリカ代表[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 9月8日にフィリピンのマニラにあるモール・オブ・アジア・アリーナで開催される「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の準決勝は、第1試合としてセルビア代表とカナダ代表、第2試合にはアメリカ代表とドイツ代表がファイナル進出をかけて激突する。

 アメリカとドイツは8月21日(現地時間20日)にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビでエキシビジョンゲームを戦い、第3クォーター残り3分51秒の時点で55-71と、ドイツが16点もの大差をつけていたのだが、そこからアメリカが巻き返し、最終スコア99-91で勝利を手にしていた。

 ワールドカップの準々決勝を終えた時点で、アメリカは5勝1敗、ドイツは出場国唯一の6戦無敗を誇っており、こちらも注目の一戦となる。

 ドイツ戦に向けて、アメリカ代表スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)はこう話していたと『ESPN』が報じている。

「我々にはスピードとクイックネス、ボールハンドリング能力を兼備した選手たちがたくさんいる。相手がセットする前にアタックすることはいつだって容易になる。それが我々にとってテーマになっている」

 アメリカは準々決勝を終えた時点で大会トップの平均101.2得点を記録。アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)の同17.3得点を筆頭に、計4選手が平均2ケタ得点を残しており、選手層も厚い。

 ただ、ドイツにもデニス・シュルーダー(トロント・ラプターズ)というけん引役がおり、日本代表とのファーストラウンド初戦に足首を痛めたフランツ・ワグナー(オーランド・マジック)が準々決勝のラトビア代表戦で復帰して16得点8リバウンド3アシストをマーク。充実の戦力でワールドカップ制覇を狙っていることは言うまでもない。

 そのため、カーHCは「彼らはおそらく大会全体でベストチームになっている。チームとしてしっかりと結ばれているし、コーチングも行き届いていて、継続性も数多くあり、非常に強く、フィジカルなチーム。だからこそ、我々は彼らを倒すためにいいプレーをしていかなければならない」と気を引き締めていた。

 その最大のカギとなるのはエドワーズの活躍だろう。イタリア代表との準々決勝では3得点3リバウンド3アシストだったとはいえ、囮役としてチームの連係強化に貢献しており、エキシビジョンゲームでは34得点の大暴れを見せていた。

 もちろん、ドイツもエドワーズの爆発を許さぬよう、試合序盤から徹底マークをしてくるだろう。頂上決戦への切符をかけた大一番で、どんな展開が待っているかは必見だ。

BASKETBALLKING VIDEO