2024.08.06
8月21日。元NBA選手のダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス)が来日し、東京都内で開催された『BAUERFEIND(以降バウアーファインド)』のイベントに登場した。
マブス一筋21シーズンをプレーしてきたノビツキーは、213センチ111キロというセンターのサイズながらアウトサイドから自由自在に決め切るシュート力を持ち、NBAとドイツ代表で長いあいだ活躍を続けてきたレジェンド。
1929年にドイツのツォイレンローダーで設立されたバウアーファインドは、高品質のサポーターや医療用装具、コンプレッションストッキング、整形外科用のインソールなどを製造している。ノビツキーはアンバサダーになる前からこのブランドの商品を使っており、「2008年にヒザを痛めていて、私がまさに必要としているものとして、ぴったりの商品でした」と明かし、「本当にとても良い商品というのを確信していたから、足首やヒザ、ヒジを痛めたときに使っていました」と、長い現役生活を支えてきた相棒を称えていた。
昨年9月。ドイツ代表で着用してきた背番号14が永久欠番となったノビツキーは、2002年の「FIBA世界選手権」(現ワールドカップ)で銅メダル、2005年の「FIBAユーロバスケット」で銀メダルへ導き、いずれも大会MVPとオールトーナメントチーム(ベスト5)入りを果たしており、2006年には日本で開催された「FIBA世界選手権」でドイツを8位へ導いた。その大会をノビツキーはこう振り返っていた。
「本当に楽しかったという思い出があります。ドイツという国としてはとても良い結果でした。多くのバスケットボールファンに会って、いろんな人と出会えて交流ができたことも楽しく、とても大事な思い出であり、この大きなステージでプレーできたことも本当に感謝しています」
そのドイツ代表は「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」でグループEに入っており、25日の初戦で日本代表、27日にオーストラリア代表、29日にフィンランド代表と沖縄アリーナで対戦する。
ドイツはデニス・シュルーダー(トロント・ラプターズ)を中心に、昨秋の「FIBAユーロバスケット」で銅メダルを獲得。21日(現地時間20日)にはアメリカ代表とのエキシビジョンゲームで好勝負を演じており、注目チームの1つとして本大会を迎える。
前回のワールドカップでグローバル・アンバサダーを務めたノビツキーは、この日フィリピンへ向かって会議に参加するため、ドイツ対日本の一戦を会場で見ることはできないという。ただ、このグループEは開幕前から“死のグループ”と評されるほどの激戦区。「ワールドカップの試合は、世界中のトップアスリートたちが参加するので、とても楽しくて、すごく良いゲームになると思います。やはり日本とドイツはとても難しいグループに今回入っています。でもとてもいいグループであって、非常に楽しい試合になると思います」と話していた。
シュルーダーに加え、フランツ・ワグナー、モリッツ・ワグナー(いずれもオーランド・マジック)、ダニエル・タイス(インディアナ・ペイサーズ)といった現役NBA選手を擁するドイツ代表について、ノビツキーはこう評していた。
「今回のチームは、ドイツのバスケットボール史上で見てもおそらくベストなチームだと思います。シュルーダーはとても速くて運動能力も高く、(フランツ)ワグナーはNBAのスターになると考えられている選手です。私はこの世代にプレーしている選手たちのことをとても誇りに思っています」
イベントで、「もし今のドイツ代表と一緒にプレーできたらどんなことを持ち込めるか、どんなことを期待するか」と聞いたところ、本人の口から返ってきたのは「もし一緒にプレーできたらとても楽しかったと思いますが、私はもう引退してしまったので、今回は遠くから見守ることしかできません」という言葉だった。
そして今大会に向けて「このチームのみんながそれぞれの能力に合わせてしっかりとプレーできれば、お互いにチームとしてうまくプレーできれば、メダルを獲得する可能性はあると思います」とドイツ代表チームへ期待を寄せていた。
なお、気になるドイツ対日本の初戦は「言いにくいかもしれませんが、ドイツが勝つことを願っています。ワールドカップでは最初から自信をもって、とてもいいプレーをすることによって、大きな勝利を勝ち取ることになりますし、チームとしてもモチベーションに繋がります」とコメント。
昨日ノビツキーは日本へ到着し、21日にイベントへ登場も、この日ワールドカップ関連のイベントでマニラ(フィリピン)へ向かうというハードスケジュール。それでも、「今度は家族を連れて日本へ来たいと思っています。私の家族は日本へ来たことがないので、次は家族と一緒に日本を観光できたらなと思っています」と口にしていた。
終始穏やかな表情を見せながらイベントを終えたノビツキー。次回は是非とも家族を連れて、日本で観光を満喫してほしい限りだ。
文=秋山裕之
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