2022.12.26

マブスがダーク・ノビツキーの彫像を初公開…本人が「面白い」と語ったこととは?

クリスマスゲームでお披露目されたノビツキーの彫像[写真]=Getty Images
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マブス一筋21年間をプレーし、ワンレッグ・ジャンパーを生み出した男
チームがレジェンドへ捧げた言葉は“Loyalty never fades away”

 12月26日(現地時間25日、日付は以下同)。ダラス・マーベリックスはホームのアメリカン・エアラインズ・センターでロサンゼルス・レイカーズを迎えるも、前半を終えて43-54と11点ビハインドを背負っていた。

 ところが、ハーフタイムを挟んで迎えた第3クォーターにマブスが大爆発。4本の長距離砲を放り込んだティム・ハーダウェイJr.が16得点、ルカ・ドンチッチが13得点6アシストをマークし、12分間で一挙51得点を奪って形勢逆転に成功。レイカーズは最終クォーターにレブロン・ジェームズが14得点を奪うなど計40得点と追い上げるも、最終スコア124-115でマブスが勝利を収めた。

 3連勝としたマブスでは、ドンチッチが32得点9リバウンド9アシスト2スティール、クリスチャン・ウッドが30得点8リバウンド7アシスト4スティール2ブロック、ハーダウェイJr.が26得点6リバウンド、レジー・ブロックが14得点4アシストを記録。

 特に第3クォーターで奪った51得点は、1つのクォーターとしてNBAのクリスマスゲーム史上最多。今シーズンのNBAにおいても最多得点となった。

 一方、レイカーズではレブロンがゲームハイの38得点に6リバウンド5アシスト。ラッセル・ウェストブルックが17得点5リバウンド4アシスト、オースティン・リーブスが16得点と続くも4連敗となった。

 そしてこの日、ダーク・ノビツキーの彫像が数年前に“ノビツキー・ウェイ”と改名された通りにお披露目された。マブス一筋21シーズンをプレーし、2011年にフランチャイズ史上初優勝をもたらしたレジェンドは、現在スペシャルアドバイザーを務めており、今もなおマブスを代表するスーパースター。

 現役最後のホームゲームとなった2019年4月10日。マーク・キューバン オーナーはホームに集まったファンの前でノビツキーに敬意を表し、“最大級かつこれまでで最もすごい彫像”を作ることを約束し、見事に実現させた。

マブスがノビツキーをトリビュート[写真]=Getty Images

 オールスターに14度、オールNBAチームに12度も選ばれ、2006-07シーズンにはマブスを球団史上最高となる67勝15敗へ導いてMVPにも選ばれたノビツキーは、75周年記念チームにも選ばれており、来年のバスケットボール殿堂入りが確実視されている。

 213センチ111キロのノビツキーは、ポストプレーにドライブ、ミドルレンジジャンパー、3ポイントシュートにフリースローと多彩な得点方法を駆使してNBA歴代6位の通算3万1560得点を稼ぎ出し、7フッター(213センチ)の概念を変えた。

 そしてこの彫像のベースとしてマブスがノビツキーへ捧げた言葉は“Loyalty never fades away”(忠誠心が消え去ることは決してない)。ノビツキーを最も端的に示した2つの言葉と言えるだろう。

 ノビツキーはNBA史上最長記録となる1チームに21シーズン在籍。彫像はノビツキーが現役時代に数多くの点を積み重ねたシグネチャームーブ、ワンレッグ・フェイダウェイジャンパーとなっている。

 これにはノビツキー本人も「フェイダウェイと忠誠心。これらが組み合わさったようなものだね。面白いのは、21年間が21文字でまとまっていること」と喜んでいた。

 キャリア平均20.7得点7.5リバウンド2.4アシストを残し、NBAだけでなくグローバルな面でもバスケットボール界に多大な影響をもたらしてきたノビツキーは、NBA史上屈指のスコアラーであり、これから先もマブスというチームを象徴する存在であり続けることだろう。

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