2024.03.15
9月8日にマニラのモール・オブ・アジア・アリーナで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の準決勝が行われ、カナダ代表(FIBAランキング15位)がセルビア代表(同6位)と対戦した。
セルビアの多彩な攻防に苦しめられ、39-52と13点のビハインドで試合を折り返したカナダ。第3クォーターでは3ポイントシュートやペイントアタックからリズムを作り、1ケタ点差まで追い上げるも逆転には至らず。最終クォーターでは再び2ケタ点差に戻され、最後まで果敢な攻撃を仕掛けたが、最終スコア86-95で悔しい敗戦となった。
スペイン代表(同1位)、スロベニア代表(同7位)を撃破するなど、強豪国を相手に優れたパフォーマンスで今大会を勝ち抜いてきたカナダ。セルビア戦を終えたあと、記者会見に出席したRJ・バレット(ニューヨーク・ニックス)は「セルビアは素晴らしい試合を組み立ててきた」とコメントした。
「彼らはハードにプレーし、フィジカルを生かして戦ってきた。コーチングも徹底されていたし、チームに規律があったね。彼らは出だしが早くて、僕たちは10~12点差を追いかける時間が続いた。セルビアはスティールを狙ったトラップを何度か仕掛けてきて、僕たちはフィジカルで対処したんだ。僕らのディフェンスは、今大会で見せていたレベルほどのものではなかったと思う」
ディロン・ブルックス(ヒューストン・ロケッツ)、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)、ドワイト・パウエル(ダラス・マーベリックス)といった主力選手に、序盤からファウルがかさんだカナダ。彼らの起用に制限が生じてしまったことも、前半で2ケタ点差をつけられた要因の1つと考えられる。
バレットとともに記者会見に臨んだ指揮官のジョルディ・フェルナンデスは、相手の試合運びを賞賛。その一方でフィールドゴール成功率62.1パーセント、3ポイントシュート成功率45パーセントを挙げたセルビアのオフェンスについて、自チームの守備が招いた結果だと語る。
「明らかに(守備面で)何かがうまくいっていなかった。この試合の準備が不十分だったということだね。次の試合はメダルをかけて戦う。誰にとっても感情がむき出しになるゲームになるが、我々は3位を勝ち取るために必要なことはすべてやるつもりだ」
決勝へのチケットは獲得できなかったものの、カナダには勝って終わるチャンスが残されている。母国にメダルを持って帰るために、アメリカ代表(同2位)との3位決定戦は何としても勝ち切りたいところだ。
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