2023.10.13
8月25日に開幕した「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」は、9月8日にフィリピンのマニラにあるモール・オブ・アジア・アリーナで準決勝が行われる。
ワールドカップで初のベスト4入りを飾ったカナダ代表は、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)、RJ・バレット(ニューヨーク・ニックス)、ディロン・ブルックス(ヒューストン・ロケッツ)、ルーゲンツ・ドート(サンダー)、ドワイト・パウエル(ダラス・マーベリックス)、ケリー・オリニク(ユタ・ジャズ)、ニキール・アレクサンダー・ウォーカー(ミネソタ・ティンバーウルブズ)といった現役NBA選手を数多く擁する優勝候補の一角。
なかでも持ち前のディフェンス力を存分に発揮し、準々決勝でスロベニア代表のルカ・ドンチッチ(マーベリックス)を相手に好守を見せたブルックスは「僕はこの大会、世界、そしてNBAでベストなペリメーターディフェンダーだ!」と語っていたと『Sportal.gr』が報じている。
カナダ戦を終えたドンチッチは「レフェリーたちがチームメートの誰かに『私たちは彼(ブルックス)にはファウルを吹かない。彼が私たちへ向かってくるからだ』と言ってきた。こんなのフェアじゃない。僕がたくさん不満を口にしているのは分かっている。けどそれはフェアだとは思えない」とレフェリーへの不満を口にしていたのだが、ブルックスについては「たくさんの人たちが(ブルックスのことを)好んでいないけど、僕は彼がこなしていることをリスペクトしている」とも語っていた。
ワールドカップでもヒール役として会場からブーイングを浴びているブルックスだが、コーナースリーを決めれば客席へ向かって投げキスをするなど、それを楽しむかのように振る舞い、自身の役割をこなしている。
ここまでの大会6試合を終えた時点で、ブルックスは平均24.7分11.0得点2.7リバウンド2.5アシスト1.3スティールに3ポイントシュート成功率55.6パーセント(平均1.7本成功)と、オフェンス面でも好調を維持。
カナダがファイナル進出をかけて激突するのはセルビア代表。このチームにはアトランタ・ホークスでプレーするボグダン・ボグダノビッチがおり、ここまで大会平均27.1分18.8得点3.2リバウンド4.8アシスト2.2スティールにフィールドゴール成功率49.3パーセント、3ポイントシュート成功率37.2パーセント(平均2.7本成功)という好成績を残している。
ブルックス、そしてドートというカナダのストッパーたちがフォーカスするのはボグダノビッチとなる。ジョルディ・フェルナンデスHC(ヘッドコーチ/NBAサクラメント・キングスAC)は、スロベニア代表戦後にボグダノビッチを「彼は非常に優れたシューターで、とても優秀なバスケットボール選手だし、ピック&ロールも展開できる。それにさまざまな方法で点を取ることができるんだ。アクティブだし、コート上を走り回るんだ」と評していた。
それでも、スペイン出身の指揮官は「タフな仕事になる。でも以前も話したように、このチームには彼をガードできる選手たちが複数いる。1人だけでなく、複数の選手が守れるんだ。だからチームとして彼をガードしていくことになる。セルビアは非常に優れたチームで、コーチの指導も行き届いている。我々にとってはいいチャレンジであり、準備はできているよ」とも話していた。
カナダとセルビアによるワールドカップの準決勝で、頂上決戦へと駒を進めるのはどちらのチームになるのか。注目の一戦となりそうだ。
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