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8月25日に幕を開けた「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」で、グループHのカナダ代表は、インドネシア・アリーナ(ジャカルタ)でフランス代表とのグループフェーズ ファーストラウンド初戦に95-65で勝利した。
ワールドカップの出場国パワーランキング第3弾で3位のフランスと5位のカナダによる一戦は、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)が27得点13リバウンド6アシスト2スティールの大暴れ。
そしてカナダは後半に入って52-25とフランスを圧倒。優勝候補の一角として注目されていたフランスを試合全体でフィールドゴール成功率41.7パーセント(25/60)、3ポイントシュート成功率21.4パーセント(6/28)に抑え込んでみせた。
「後半で、我々のプレッシャーとフィジカルさが増し、ショットが入り始めたことでうまくいった。これはあくまで1勝であって、この大会は長いトーナメントだ。これまで本当にハードに練習してきたし、自分たちが作り上げてきたこと、自分たちのもつ激しさを見せることができた」
試合後にそう語ったのは、ジョルディ・フェルナンデスHC(ヘッドコーチ)。今年6月下旬にニック・ナース前HC(フィラデルフィア・セブンティシクサーズHC)の後任としてカナダ代表の指揮官となったスペイン出身の40歳は、上々のワールドカップデビューを飾ったと言えるだろう。
フェルナンデスは2016-17から2021-22までの6シーズンをデンバー・ナゲッツのアシスタントコーチ(AC)、昨シーズンはサクラメント・キングスでアソシエイトHCを務めた人物で、スペインとナイジェリアの代表チームでコーチ経験を持つ。
「彼はNBAチームでヘッドコーチになるだろうね」とナゲッツのマイケル・マローンHCが『ESPN』へ話したように、今夏にフェルナンデスはトロント・ラプターズ、ミルウォーキー・バックス、フェニックス・サンズの新HC候補として面談しており、サンズでは最終候補に入っていた。
カナダ代表は27日にレバノン代表、29日にラトビア代表との試合が組まれているのだが、フェルナンデスは「最高のチャレンジであり、すぐに結果を残すことが求められている。この瞬間を味わうことができるのはベストな経験だ」と同メディアへ語っていた。
ギルジャス・アレクサンダーに加え、ケリー・オリニク(ユタ・ジャズ)やRJ・バレット(ニューヨーク・ニックス)、ディロン・ブルックス(ヒューストン・ロケッツ)、ルーゲンツ・ドート(サンダー)といった現役NBA選手たちを数多く抱えるカナダがこれから先も勝利を重ねることができれば、フェルナンデスの評価はますます高くなっていくに違いない。