2023.09.10

準決勝でドイツに惜敗したアメリカ…指揮官は「選手たちは試合を通じて勇敢に戦っていた」

アメリカ代表のカーHC(左から2番目)[写真]=Getty Images
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 2014年以来、2大会ぶりの金メダル奪回に向けて臨んだ「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」で、アメリカ代表は9月8日にドイツ代表との準決勝を111-113で落とし、3位決定戦へ進むこととなった。

 この試合。アメリカではアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)が23得点8リバウンド3アシスト、オースティン・リーブス(ロサンゼルス・レイカーズ)が21得点、ミケル・ブリッジズ(ブルックリン・ネッツ)が17得点3アシスト、ジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)が15得点7アシストを記録。

 だがドイツは4本の長距離砲を沈めたアンドレアス・オブストがゲームハイの24得点に6アシスト、フランツ・ワグナー(オーランド・マジック)が22得点5リバウンド、ダニエル・タイス(インディアナ・ペイサーズ)が21得点7リバウンド、デニス・シュルーダー(トロント・ラプターズ)が17得点9アシスト。計6選手が2ケタ得点を残すなどバランスよく加点し、ハイスコアリングゲームを制した。

 2008年の北京オリンピックから2021年の東京オリンピックまで、アメリカはオリンピックでは4連覇中なのだが、2019年のワールドカップでは7位に低迷しており、今大会でもファイナル進出を飾ることができなかった。

 8月4日(現地時間3日)にラスベガスでトレーニングキャンプをスタートし、限られた時間でチームを構築してきたスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)は、試合後に「このチームはチャンピオンシップを勝ち取るにふさわしいチーム。我々はそれを成し遂げられなかったということ」と話しつつ、国際大会で勝ち切ることの難しさをこう語っていた。

「ゲームはこの30年間でグローバル化してきた。難しくなっているんだ。もはや1992年ではない。選手たちは世界中でうまくなっているし、チームについても良くなっている。ワールドカップやオリンピックで勝利するのは簡単なことではない」

 NBA選手たちで構成されるアメリカ代表は、ヨーロッパの強豪国のように何年もかけてチームとして磨き上げることが困難で、3週間前後でチームを形成して本大会へ臨む急造チーム。

 今大会ではケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)やステフィン・カリー(ウォリアーズ)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)のようなリーグを代表するスーパースターたちが不参加で、平均年齢は24.6歳と若く、ほとんどの選手たちが初の国際大会という状況で戦ってきた。

 指揮官はドイツを祝福し、勝者にふさわしいと称賛しつつ、アメリカ代表の選手たちを「本当に誇らしく思う。彼らは試合を通じて勇敢に戦っていた。だが我々はファイナルへたどり着けなかった」と敗戦を悔やんだ。

 アメリカ代表は、10日の3位決定戦で、セルビア代表との準決勝に敗れたカナダ代表と、銅メダル獲得をかけたラストゲームへ臨む。

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