2024.12.04
世代交代の波を感じる昨今のNBA。ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)やシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)など、MVPの議論に上がる中堅世代はすでにリーグの顔となりつつあるが、さらにその下の世代にも先輩プレーヤーに負けじと劣らないスター性を秘めた若手が控えている。
『ESPN』は2024-25シーズンの序盤戦を踏まえて、25歳以下のプレーヤーランキングを発表。テイタムやルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)が抜けた今、ポテンシャルも考慮した今シーズンの格付けはどのようになったのだろうか。
数多の才能を抑えて堂々のトップに選出されたのは、エイリアンの異名を持つスパーズの巨塔だった。
逸材の冠詞を携えてフランスから鳴り物入りでテキサス州に舞い降りたウェンバンヤマは、その期待に恥じない活躍を継続している。ペイントエリアでの存在感は他の追随を許さず、ブロックではリーグトップの平均3.53本を記録。
また、最近はスコアラーとしての才能も開花しつつある。直近5試合は2度の30得点オーバーを含む平均28.2得点をマーク。11月14日(現地時間13日)のワシントン・ウィザーズ戦では50得点と爆発し、真価を示した。
その期待値の高さから当然のようにトップスターたちと同列で扱われているウェンバンヤマだが、若干20歳の選手がこのような数字を残していることは大変な評価に値し、今後のさらなる伸び代も加味すれば、この結果に異論を唱える者は少ないはずだ。
エドワーズのスター性について、今更議論する余地は残されていないだろう。恐れ知らずの人間性とハートの強さ、そしてアリーナ全体を震撼させるエナジーはすでにリーグでもトップクラスだ。
昨シーズンは憧れのケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)やニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)らを薙ぎ倒して、ティンバーウルブスをイースタン・カンファレンス・ファイナルまで導いた。
今シーズンはアウトサイドの精度が飛躍的に向上し、これまで3ポイント成功率42.3パーセントを記録。また、レギュラーシーズンの出場試合数で70試合を下回ったことのないタフネスや、ペリメーターディフェンダーとしてクオリティも評価の対象。その姿勢からも数年後にリーグの看板を担う気概は十分だ。
堅実な印象があるものの、バンケロを同ランキングの1位に推す人がいても驚きはない。
現在はケガで戦列を離れているが、2023年の新人王は今シーズン、得点、リバウンド、アシスト、フィールドゴール成功率の全部門でキャリアハイを更新していた。特に10月29日(同28日)のインディアナ・ペイサーズ戦では50得点、13リバウンド、9アシストという大車輪の活躍を披露し、チームの支柱であることは明らかだった。
世代交代の著しいアメリカ代表においても、バンケロは協会から未来の中核として期待されている。オールラウンダーとしてのクオリティを見れば、バンケロはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)に最も近い存在かもしれない。
また、今シーズンのルーキーからはトップ25への選出はなく、ウェンバンヤマと同期の2年目からはブランドン・ミラー(シャーロット・ホーネッツ)が15位、デレック・ライブリー2世(ダラス・マーベリックス)が19位、アメン・トンプソン(ヒューストン・ロケッツ)が22位、ビラル・クリバリ(ワシントン・ウィザーズ)が25位にそれぞれ選出された。
文=Meiji
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