2024.11.22
近頃のジョエル・エンビード(NBAフィラデルフィア・セブンティシクサーズ)の周りには、悪い噂が絶えない。シーズン開幕までの調整遅れ、記者との衝突による出場停止処分、さらにはチームメートのタイリース・マクシーからチームミーティングで度重なる遅刻癖を注意され、その会話がメディアを経由して外部に流出した。
その後、エンビードは情報漏洩に激怒し、犯人探しをしようとしているとも。しかし、本当にするべきは絶不調のチームの大黒柱として態度を改め、1日でも早くシクサーズを上昇気流に乗せることではないのだろうか。
だが、期待とは裏腹に、エンビードはその直後に再び遅刻をしたようだ。『The Ringer』が展開するポッドキャスト『The Mismatch』でホストを務めるクリス・バーノンによると、エンビードは11月21日(現地時間20日)に行われたメンフィス・グリズリーズとの対戦前、試合開始時間の直前にアリーナに到着したという。
「街に知り合いの男性がいたのですが、彼はスポーツメモラビア(記念品)を専門としています。サイン関連の業界では名の知れた人物です。どの都市にもこういう人物はおり、相手チームの滞在先であるホテルに行き、サインを頼み込むんです。僕が受け取った彼からのメールによると、チームバスは17時に出発し、17時15分に2台目のバスが出発するそうです。チームの大部分は1台目のバスに乗り、遠征組が2台目のバスに乗るのが基本的で、後者がホテルから出発するのは遅くても17時15分になります」
「この男性によると、エンビードは17時55分までホテルを出発しなかったといいます。そして、試合は19時からでしたが、驚くべきことに彼はウォーミングアップを超がつくほど遅れて開始し、3〜5分ほどしか身体を動かさず、そのまま試合に出てプレーしました。彼は35得点、11リバウンドという印象的なスタッツを残しましたが、ジャレン・ジャクソンJr.とのマッチアップではわざと足を引っ掛けて倒れ込んだり、何かとバタバタとして、その様子は異様でした」
この行動が事実であり、特別な理由のない遅刻であれば、球団はエンビードのリーダーシップに大きな疑問を抱かなければならないだろう。マクシーに遅刻癖を非難されたのは、グリズリーズ戦の直前となる11月19日(同18日)のマイアミ・ヒート戦でのこと。同胞からの言葉も響かず、規範とは程遠い行動はニックネームの“プロセス”とは対極にあることのように思える。
負傷、一貫性のない努力、コート外で引き起こした混乱。エンビードのプロフェッショナリズムの欠如が、優勝候補だったシクサーズの歯車を狂わせていることは間違いない。
投げかけられた懸念を払拭するためには、行動で示すしかない。
文=Meiji
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