2023.10.06
今年2月。ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、カリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)が保持してきたレギュラーシーズン通算得点記録(3万8387得点)を突破し、NBA歴代1位へ躍り出た。
すでにプレーオフ通算得点でも歴代トップに立っていた男は、カンファレンス・ファイナルまで勝ち上がった「NBAプレーオフ2023」を終えた時点で通算8023得点をマーク。レギュラーシーズンとプレーオフの合算で計4万6675得点と、世界最高のプロバスケットボールリーグにおける歴代トップスコアラーとなっている。
先日現役続行を表明したレブロンは、キャリア21シーズン目を迎えるのだが、9月16日(現地時間15日)に、“シャック”ことシャキール・オニール(元レイカーズほか)が、自身のインスタグラムに興味深いスタッツランキングを投稿。
その内容は、世界のプロバスケットボールリーグ(代表チームを含む)における歴代最多得点ランキング。レブロンはこれまでアメリカ代表としてオリンピックに3度出場したほか、2006年には「FIBA世界選手権」(現ワールドカップ)、翌2007年には「FIBAアメリカップ」へ出場しており、合計で4万7734得点を奪ってきた。
だがそのランキングでレブロンは2位。1位は元ブラジル代表のオスカー・シュミットが合計4万9737得点で堂々トップに立っていた。203センチ99キロのフォワードは、1984年のNBAドラフト6巡目全体131位でニュージャージー(現ブルックリン)・ネッツから指名されたものの、NBAではプレーせず、ブラジルやスペインなどでプロキャリア29年間をプレーし、4度のオリンピックで平均29.8得点をたたき出すなど、ブラジルのレジェンドとして活躍を続けてきた。
もっとも、2位のレブロンと1位のシュミットの差は2003得点。今シーズンに、レブロンがレギュラーシーズンとプレーオフ、さらにはアメリカ代表として来夏の「2024年パリオリンピック」へ出場すれば、シュミットの記録を上回り、世界最高の得点記録を塗り替えることができるかもしれない。
昨シーズンのレブロンは、レギュラーシーズン82試合のうち55試合の出場ながら、平均28.9得点を残して1590得点、プレーオフで392得点を積み上げた。
今シーズンのレイカーズは選手層が厚く、レブロンがフル稼働しなくても戦えるロスターを形成しているため、昨シーズンの平均35.5分というプレータイムは減少する可能性がある。だがシーズンを通して健康体を維持できるのであれば、シーズン総得点を伸ばすことは十分可能だろう。
そして今シーズンのチャンピオンシップ獲得をかけたプレーオフで活躍し、オリンピックにも出場となれば、シュミットを抜き去り、世界のプロリーグ(代表チームを含む)における歴代最多得点ランキングで1位に浮上するチャンスがあるのではないだろうか。
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