10月27日（現地時間26日、日付は以下同）。ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズと、フェニックス・サンズのKDことケビン・デュラントが約5年ぶりに激突した。

　両選手は10月21日のプレシーズンゲーム最終戦でもコート上で戦ったのだが、公式戦で対戦するのは実に2018年のクリスマスゲーム以来初。38歳のレブロンと35歳のデュラントは、現役でも大ベテランの部類に入る選手ながら、依然としてリーグトップレベルの実力を誇るスーパースター。

　これまでレギュラーシーズンやプレーオフで激突してきた両選手は、いずれも複数回の優勝を経験しており、引退後のバスケットボール殿堂入りが確実視されている。

　この試合では第4クォーターにサンズを圧倒したレイカーズが100－95で今シーズン初勝利。ただ、デュラントはゲームハイの39得点に11リバウンド2アシスト、レブロンが21得点8リバウンド9アシスト2スティール2ブロックをマークし、終盤には互いに点を取り合うなど激しい試合を演じた。

　レブロンとデュラントが友人となったのは、デュラントが高校4年次だった約17年も前のこと。前回対戦した2018年のクリスマスゲーム以降、両選手はケガやロード・マネジメント（疲労の管理）、新型コロナウイルスの安全衛生プロトコル入りもあってコート上で競演できなかっただけに、この日の対戦は注目を浴びていた。

「俺たちはこれまでにたくさん戦ってきた。これから先、互いにマッチアップする機会は多くない。どれほど残っているか分からないからこそ、彼のような素晴らしい選手、歴代ベストプレーヤーの1人と一緒にコートへ立つことを当然のことだと思いたくはない。いつだって素晴らしいことだし、楽しいものなんだ」

　レブロンが試合後にそう話したとおり、両選手がこれから先も何度もコート上で競演できるかは分からない。だからこそ、シーズン序盤ながら対戦できたことは、バスケットボールファンにとっても喜ばしい日となったに違いない。

　レイカーズとサンズは、いずれもパシフィック・ディビジョンに所属する人気チーム。今シーズンは11月11日（インシーズン・トーナメント）、2024年1月12日、2月26日にも対戦するほか、ウェスタン・カンファレンス上位でレギュラーシーズンを終えれば、プレーオフという最高の舞台で対戦する可能性もあるだけに、今後の展開にも注目していきたい。