ウォリアーズファンの前で“初試合”へ臨むKD「あそこには信じられない瞬間がいくつもある」

　NBAの2023－24レギュラーシーズンが、10月25日（現地時間24日、日付は以下同）にスタートする。初日はロサンゼルス・レイカーズと昨シーズンの王者デンバー・ナゲッツ、そしてフェニックス・サンズとゴールデンステイト・ウォリアーズの2カードが組まれている。

　サンズはデイミオン・リーが今月中旬に右ヒザの半月板修復手術を受けたため欠場。ウォリアーズでは左足首捻挫から回復途中にあるドレイモンド・グリーンが欠場することがすでに発表されている。

　また、サンズではデビン・ブッカー（左足親指の痛み）、ブラッドリー・ビール（腰の張り）の開幕戦の出場ステータスがクエスチョナブル（Questionable＝不確か）となっている。ただし、地元メディア『Arizona Sports』によると、両選手は24日のチーム練習をこなしており、明日の状態を見て判断することになるという。

　とはいえ、25日のウォリアーズ戦で最も注目を集めるのはKDことケビン・デュラントだろう。35歳のスーパースコアラーは、2016－17から2018－19までの3シーズンをウォリアーズでプレーし、2017、2018年に2連覇を飾り、ファイナルMVPに選ばれてきた。

　スティーブ・カーHC（ヘッドコーチ）の下、ステフィン・カリーやクレイ・トンプソン、グリーンらとプレーしてきたデュラントは、その後ブルックリン・ネッツ、サンズでプレーしているのだが、古巣へ凱旋して試合へ出場したのはネッツ時代の2021年2月14日のみ。

　だが当時は新型コロナウイルスのパンデミックのため、チェイス・センターは無観客だった。そのため、デュラントがウォリアーズファンの前でプレーするのは今回が初となる。

「あそこには信じられないような瞬間がいくつもある。俺たちは良好な関係を築いた。彼らは俺がやって来る前から、サポートしてきたように感じている。そして俺がウォリアーズの一員になってからは、俺自身とチームメートたちのことをもっとサポートしてくれたんだ」

　23日に記者たちの前でそう話していたデュラントは、サンズの一員としてウォリアーズファンの前で注目の一戦に臨む。そのウォリアーズには、昨シーズンまでサンズに在籍していたクリス・ポールがおり、両チームに“古巣との対戦”を控える選手たちがいる。

　レギュラーシーズン開幕戦、しかも初日ということから、序盤は重苦しい展開になるかもしれないが、デュラントやカリー、ポールら超一流の選手たちがコート上で素晴らしいバスケットボールを繰り広げてくれることだろう。