2023.11.10

デビュー戦を白星で飾ったサンズのブラッドリー・ビール…「無理にでもコートに立ちたくなる」

サンズでの1戦目に臨んだビール[写真]=Getty Images
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 11月9日(現地時間8日)、渡邊雄太所属のフェニックス・サンズはアウェーでシカゴ・ブルズと対戦。今シーズンの8戦目を迎え、腰の痙攣で離脱していた“新戦力”ブラッドリー・ビールがサンズでのデビューを飾った。

 先発出場で試合に臨んだビールは、開始早々ユスフ・ヌルキッチとの連携から2連続のアシストを披露し、続けて3ポイントシュートも2本ヒット。第2クォーターではフィールドゴールの成功を逃したが、フリースローやアシストで得点をつなぎ、第3クォーターの冒頭にも長距離砲を決める。延長戦ではベンチからチームメートを鼓舞し、最終スコア116-115での勝利に貢献した。

 試合を終え、ビールは23分34秒にわたって出場し13得点4リバウンド4アシストをマーク。フィールドゴール成功率は25.0パーセント(12本中3本)と本調子を発揮できなかったが、コートに戻ってこられたことに喜びを感じているようだ。現地メディア『ESPN』が伝えている。

ビール(中央)は3本の長距離砲を炸裂[写真]=Getty Images

「僕は頑固な人間だから、30分もプレーできないと分かっていてもコートに立ちたくなってしまうんだ。だから、スタッフやドクターが僕の代弁者になってくれると期待しているよ。僕が無理矢理出場しないようにね」

 フランク・ボーゲルヘッドコーチは、ビールの噛み合いが十分ではないとコメント。「良いときもあれば荒いときもあった。リズムをつかむのが難しい起用をしている」と話しつつ、「でも彼のプレーは素晴らしかった。これでブラッドリー・ビールが出場した試合は1勝0敗だ」と今後の展開にも期待を寄せている。

 この試合で13本中8本の3ポイントシュートを沈めるなど、計26得点8リバウンド4アシストで勝利の立役者となったグレイソン・アレンも、すでにビールがもたらす影響を実感しているようだ。

「彼は思うようにシュートを打てていなかったけど、ボールを持つたびに相手の視線を集めていた。ブルズの守備を広げて、多くのすきを生み出してくれた。フロアにいるほかの選手のために、スペースを作っていたよ」

 これで完全体に一歩近づいたサンズだが、ふくらはぎの負傷で欠場しているデビン・ブッカーの復帰時期は依然として不透明。それでも、ボーゲルHCは状況を楽観的に捉えており、選手たちのケミストリー構築を進めていくようだ。「物事がどう転がるかは分からないが、彼らは優秀なプレーヤーだ。うまくいくのに時間はかからないと思う」。

 ブルズ戦に勝利したことで、4勝4敗の勝率50パーセントまで成績を戻したサンズ。ビールには右肩上がりで調子を取り戻してもらい、得点やゲームメークなど多彩なパフォーマンスを発揮してもらいたい。

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