2023.12.12
今シーズンから開始したNBAインシーズン・トーナメントにおいて、八村塁を擁するロサンゼルス・レイカーズはこれまで2戦を終えて2勝0敗とその勝負強さを発揮している。
渡邊雄太との日本人対決も話題を呼んだ11月11日(現地時間10日、日付は以下同)のフェニックス・サンズとのトーナメント第1戦は122-119の逆転勝利。続く15日にホームでメンフィス・グリズリーズを迎えた第2戦では、八村が3ポイントシュート3本中3本成功を含む合計23得点と大爆発し、134-107と圧勝した。
全30チームが参加するインシーズン・トーナメントとは、その名のとおりレギュラーシーズン中に実施されるカップ戦であり、11月から12月にかけて行われる。グループステージを勝ち進んだ8チームが決勝トーナメントに進み、準決勝と決勝はラスベガスで開催。優勝したチームの選手には賞金として1人50万ドル(1ドル150円換算で約7,500万円)が与えられる。
レブロン・ジェームズはインシーズン・トーナメントの雰囲気について「ファンの熱気も、コートにいつも以上に大きなエネルギーをもたらしてくれていたと思うし、迫力があった。おかげでチームも、普通のレギュラーシーズンの試合と比べていつもより激しく、高いレベルでプレーできていたよ」と話した。
アンソニー・デイビスはトーナメント第1戦でサンズに勝利したあとのチームの雰囲気に触れ、「誰だとは言わないけど、チームには『おいおい、サンズに勝ったぞ。これで50万ドルに一歩近づいたぜ』と喜んでいる選手がいたよ。こんな会話は今まで聞いたことがなかったから、新たなモチベーションになっていると思うよ」とコメントした。
「50万ドルがかかっている、ということで士気が高まっている。僕たちはいつの試合もいいプレーをするよう努力するのみだけど、インシーズン・トーナメントにはプレーオフのような特別な空気を感じたよ。ジャージやコートだって、すべてがクールだしね」
インシーズン・トーナメントではシティ・エディションと呼ばれるデザインの効いたジャージを着用したり、コートも特別仕様のものになったりと、レギュラーシーズンの試合とは雰囲気から異なるものとなっている。八村はこのことについて好意的に捉えており、「ジャージやコートを特別なものにした、という点について、NBAはいい仕事をしたと思います。いつもよりスイッチが入り、ギアを上げることができて、それがレギュラーシーズン全体に対してもモチベーションを上げてくれます」とコメントした。八村は続けて、「賞金もあるし、勝ち進んだらラスベガスで試合できるんですよね? それも最高なことだと思います」とチャンピオントロフィーへの意欲を見せた。
インシーズン・トーナメントの導入が発表された当初、これがシーズン序盤をどれほど盛り上げる効果があるのか懐疑的な声も多かったが、少なくとも選手にとっては効果があり、レイカーズは初代王者になることに意欲的であることがうかがえる。
17日時点のレイカーズのレギュラーシーズンの戦績は6勝6敗で、ゴールデンステイト・ウォリアーズに並びウェスタン・カンファレンス7位。18日には敵地でポートランド・トレイルブレイザーズとのインシーズン・トーナメント第3戦を控えている。勝利を収め、決勝トーナメント進出に近づくことができるか。
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