2023.12.23

モラント復帰から2連勝のグリズリーズ…笑みこぼしたエースは「これが僕らのバスケット」

20日のペリカンズ戦で復帰を飾ったモラント[写真]=Getty Images
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 34得点6リバウンド8アシスト2スティール1ブロック。12月後半に入ってやっと出場停止処分が明けたジャ・モラントは一切のブランクを感じさせず、復帰戦となった12月20日(現地時間19日)のニューオーリンズ・ペリカンズ戦でチームを勝利に導いた。

 続く22日のインディアナ・ペイサーズ戦でも序盤から存分に能力を発揮し、トランジションから3ポイントシュートを決めれば、味方の豪快アリウープもお膳立て。20得点5リバウンド8アシストとエースの仕事を全うし、試合中には思わず笑顔をこぼす場面も見られた。

 モラントを欠いた開幕からの25試合、グリズリーズの戦績は6勝19敗と振るわず。主力にケガ人が続出したこともあって苦しい時間を過ごすこととなったが、エースの帰還に地元ファンも大盛り上がり。ペイサーズとの戦いを終えたあと、モラントは「チームの仲間たちと楽しむことができなかったのはタフだった」と、会見で心境を明かした。

「だけど、今は戻ってくることができた。何があってもみんなが楽しめるようにしているよ。これが僕からのメッセージだ。ロブパスをキャッチして、ベンチは熱狂し、選手たちが叫んで互いに盛り上がる。それが僕らのバスケットであり、やり方であり、どんな人間かを表している」

 エースの離脱中もチームを支えたデズモンド・ベインは「今シーズンのホームゲームは、“何か違う”試合がいくつもあった。ジャが戻ってきたことで、みんなが興奮しているのは間違いないね」とコメント。ゴール下をけん引するジャレン・ジャクソンJr.も「コートサイドは揺れてたね。かなりいい感じだったよ」と喜びを見せた。

ペイサーズ戦でベイン(右)は31得点6リバウンド7アシストの大活躍[写真]=Getty Images

「楽しみながら試合をしなきゃ。負けて落ち込んでいるときは気力や自信を見つけることが難しいこともある。でも、勝とうが負けようが、上がろうが下がろうが、炎と闘志が必要だ。今はそれができていると思う」(ベイン)

 ウェスタン・カンファレンスの下位に沈んでいる現状はありつつも、まだレギュラーシーズンはまだ7割程度を残している。エースの復帰を起点として、グリズリーズにはこれまでの悪い流れを払拭する戦いぶりを見せてもらいたい。

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