2023.12.28
12月20日(現地時間19日、日付は以下同)、メンフィス・グリズリーズは敵地スムージーキング・センターでニューオーリンズ・ペリカンズと対戦。開幕から25試合の出場停止処分を受けていたジャ・モラントが復帰を果たした。モラントは、昨シーズン終盤からシーズンオフ期間中にかけ2度にわたり、SNSの生配信で銃を見せつける素振りを繰り返したため、「リーグに有害な行為を働いた」として出場停止処分を科されていた。
復帰戦で早速スターティングメンバーに名を連ねたモラントは、序盤から果敢にゴールに切り込み、持ち前のスピードでペリカンズのディフェンスを攪乱した。前半はチーム全体としてシュートを決めきることができずペリカンズに最大24点差のリードを許したが、後半に入るとモラントのスピードが加速。第3クォーターからじわじわと点差を縮め、第4クォーター残り1分22秒で逆転に成功。同点で迎えた残り10秒、モラントが鋭いドライブからレイアップを放ち、試合終了のブザーと同時にリングに吸い込まれた。これが決勝点となり、グリズリーズは115-113でペリカンズを下した。
劇的勝利に貢献したモラントは、この試合34得点6リバウンド8アシストをマーク。試合への貢献度を表すエフィシエンシー・レーティングではチーム最多の32をつけた。グリズリーズはその他、ジャレン・ジャクソンJr.が24得点6リバウンド、デズモンド・ベインが21得点5アシストを記録している。
「もちろん、僕がコートにいないことに対する罪悪感がある。僕は誤った判断をして、その結果チームメイトと共に戦うことが許されなくなった。コートにいなくても、僕が全責任を負っている」
15日に、出場停止処分後はじめて報道陣の前に立ったモラントは不在期間をこのように語っていた。モラントを欠いていたグリズリーズは、スティーブン・アダムスや新加入のマーカス・スマートをケガで失い苦戦を強いられている。今後、モラントが“責任”を果たし、昨シーズンはウエスタン・カンファレンス2位につけたグリズリーズを再び強豪チームに立て直していくことができるか、注目が集まる。
ペリカンズとの激戦を制し7勝19敗となったグリズリーズ。次戦は22日にインディアナ・ペイサーズと対戦する。
■試合結果
メンフィス・グリズリーズ 115-113 ニューオーリンズ・ペリカンズ
MEM|25|16|36|38|=115
NOP|21|39|27|26|=113
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