2023.12.29

セルティックス相手に奮戦も勝ち切れず…ピストンズがNBA歴代ワーストタイの28連敗

ピストンズはカニングハムを中心に戦い抜くも勝利ならず[写真]=Getty Images
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■前半の大量リードを失うなか、延長へ持ち込む粘りを見せるも惜敗

 12月29日(現地時間28日、日付は以下同)。デトロイト・ピストンズが、敵地TDガーデンへ乗り込み、ボストン・セルティックス戦へ臨んだ。

 28日を終えた時点でイースタン・カンファレンスならびにリーグベストの23勝6敗のセルティックスは、今シーズンここまでホームで14戦無敗。チーム2位の平均22.6得点に4.9リバウンド3.6アシスト1.1スティールを残すジェイレン・ブラウンが腰の打撲で欠場も、ジェイソン・テイタムクリスタプス・ポルジンギスドリュー・ホリデーデリック・ホワイトアル・ホーフォードという実力者たちが先発陣を形成。

 対するピストンズはリーグワーストの2勝28敗。10月29日のシカゴ・ブルズ戦を最後に白星から遠ざかっており、今月27日のブルックリン・ネッツ戦を落としたことで、NBAの1シーズンにおける歴代ワースト記録を更新する27連敗に陥っていた。

ピストンズで主力を務めるカニングハム(右)とボグダノビッチ(左)[写真]=Getty Images

 ネッツ戦後のロッカールームで、リーダー格のケイド・カニングハムは「このボートから降りちゃいけない」「団結しよう」と語りかけてチームメートたちを鼓舞。

 その甲斐あってか、ピストンズは66-47の19点リードで試合を折り返す。そのカニングハムが両チーム最多の22得点に3アシスト3スティール、ジェイデン・アイビーが10得点を挙げたほか、出場した全10選手がフィールドゴールを決めた。

 セルティックスはジェイソン・テイタムが16得点3リバウンド3アシスト2スティールと気を吐くも、チーム全体でフィールドゴール成功率39.1パーセント(18/46)、3ポイントシュート成功率16.7パーセント(4/24)と不発だった。

 ところが、後半に入ってセルティックスのギアが上がり、第3クォーターで35-16とピストンズを圧倒。82-82のタイスコアで迎えた第4クォーター、両チームはリードが入れ替わるシーソーゲームとなるも、残り1分56秒にポルジンギスの長距離砲でセルティックスが6点をリードして仕留めにかかる。

 だがピストンズも意地を見せ、アイビーの3ポイントプレー、3ポイントシュートが決まって残り1分2秒で同点に追いつく。残り8.1秒にテイタムのレイアップをブロックしたカニングハムがゴールテンディングをコールされて2点ビハインドとなるも、ボーヤン・ボグダノビッチがオフェンシブ・リバウンドから値千金のティップショットをねじ込み、108-108で延長へ。

 その延長で、両チームは序盤に点を取り合うも、残り約2分からセルティックスがホリデーの3ポイントプレー、ホワイトの3ポイントシュートで徐々にリードしていき、ホワイトのレイアップ、ポルジンギスのダンクで残り45.0秒に6点差へ突き放し、最終スコア128-122でホーム無敗(15勝0敗)をキープ。

 4連勝としたセルティックスではポルジンギスがゲームハイの35得点に8リバウンド、テイタムが31得点7リバウンド10アシスト5スティール、ホワイトが23得点4リバウンド5アシスト2ブロック、ホリデーが12得点9リバウンドをマーク。

 ピストンズはカニングハムが31得点6リバウンド9アシスト3スティール2ブロック、アイビーが22得点10リバウンド4アシスト、ボグダノビッチが17得点12リバウンド6アシスト、ジェイレン・デューレンが15得点14リバウンド、アレック・バークスが12得点2スティールを残すも前半終了時の19点リードを生かしきれずに惜敗。

 この敗戦により、ピストンズは2014-15から2015-16シーズンにかけてフィラデルフィア・セブンティシクサーズが喫した28連敗と並び、NBA歴代ワースト記録に並ぶこととなった。

 ピストンズは31日にホームでトロント・ラプターズ戦、2024年1月2日からウェスタン・カンファレンスのチームとのアウェー4連戦が組まれている。