2023.12.25

26連敗に陥ったピストンズ「チームにいる誰もが、こんな経験をしたことがない」

リーグワーストの連敗記録に並んだピストンズ[写真]=Getty Images
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 デトロイト・ピストンズは、12月24日(現地時間23日、日付は以下同)に行われたブルックリン・ネッツ戦を115-126で落としたことで、10月31日のオクラホマシティ・サンダー戦から続く連敗が26に達した。

 NBAのレギュラーシーズンにおける連敗記録は2015年3月28日から同年11月30日にかけてフィラデルフィア・セブンティシクサーズが喫した28連敗。だがこれは2シーズンにわたる連敗であり、1シーズンにおける連敗記録となると、2010-11シーズンのクリーブランド・キャバリアーズ、2013-14シーズンのシクサーズと並び、NBA歴代ワーストタイの26連敗。開幕3戦で2勝1敗と勝ち越していたピストンズだが、ネッツ戦に敗れたことでNBAワーストタイ記録の連敗まで陥ってしまった。

 この試合ではジェイデン・アイビー(23得点6リバウンド7アシスト)、ケイド・カニングハム(22得点6アシスト)、アイザイア・スチュワート(20得点5リバウンド5アシスト)と3選手が20得点以上を残すなど、計5選手が2ケタ得点を記録。

 ただ、今シーズン29試合を終えた時点で、ピストンズは第3クォーター終了時にリードを許した展開で23戦全敗。第1クォーターを終えた時点でビハインドを背負った試合でも21戦で白星なしと、逆転勝利することができていない。

 22歳のスチュワートは「このチームにいる誰もが、こんな経験をしたことがない。特にプロになってから、これはおそらく最もつらいことになっている」と苦しい胸の内を明かし、同じく22歳のカニングハムはこう口にしていた。

「誰だって勝ちたいし、負けるのは嫌なんだ。だからつらいね。僕たちは現実的にならないといけない。次の試合を取るみたいに、同じことを何度も言い続けることなんてできない。とにかく、自分たちで解決していかなきゃいけないんだ」

 今シーズンからピストンズの指揮官へ就任したモンティ・ウィリアムズHC(ヘッドコーチ)は、昨シーズンまでフェニックス・サンズを4シーズン指揮しており、就任2年目にはNBAファイナル進出を飾った実績を持つ。

 当時サンズでプレーし、現在はネッツで先発陣の一角を務めるキャメロン・ジョンソンは、ウィリアムズHCなら新天地でコンテンダーを作り上げることができると信じており、「試合の後、あのチームの若手数人と話したんだ。ときには勝ち始める前に負けることもある。走り始める前に歩くことだってあるんだ」とピストンズの選手たちへ伝えたという。

 ピストンズが27日にも敗れることになれば、1シーズンにおける連敗記録としてNBA歴代ワーストの27連敗となる。その対戦相手はまたもやジョンソンが所属するネッツ。ピストンズがホームゲームで連敗地獄から脱することができるか注目だ。

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