2023.08.07

アメリカ代表としてワールドカップ出場を辞退したケイド・カニングハムがその理由を明かす

キャリア3年目を迎えるカニングハム[写真]=Getty Images
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 8月7日(現地時間6日、日付は以下同)。アメリカ代表はネバダ大学ラスベガス校(UNLV)でトレーニングキャンプ4日目を終え、翌8日にプエルトリコ代表とのエキシビジョンゲームへ臨む。

 同代表は、25日にスタートする「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」へ向けて強化試合が計5試合組まれており、13日にスロベニア代表、14日にスペイン代表、19日にギリシャ代表、21日にドイツ代表と戦い、ワールドカップ本大会を迎える。

 そうしたなか、今回のキャンプではアメリカ代表ロスターの練習相手を務めるセレクトチームのケイド・カニングハム(デトロイト・ピストンズ)が見事なプレーを見せて際立っていた。

 2021年のドラフト全体1位でピストンズから指名されたカニングハムは201センチ100キロの大型ポイントガード。2021-22シーズンに平均17.4得点5.5リバウンド5.6アシスト1.2スティールを残してオールルーキーファーストチームに選出。

 だが昨シーズンは左脛(すね)を疲労骨折したことで手術を余儀なくされ、昨年11月上旬に戦線離脱し、わずか12試合のみの出場に終わっており、21歳の若手にとっては約9カ月ぶりの実戦となっていた。

 それでも、カニングハムはUSAバスケットボールからワールドカップのロスター入りを打診されたが辞退。7日に『The Athletic』へ公開された記事のなかでその理由をこう話していた。

「そこには数多くの移動がある。実際のスケジュールや練習、それらすべてに関わってくる。僕としてはこの夏を個人的なもの、新シーズンに向けてフィジカル面、メンタル面で万全になることを確かめるために捧げたかったんだ。それが決断するうえで決め手になったんだと思う」

 カニングハムが長期離脱した昨シーズン。ピストンズはベテランのボーヤン・ボグダノビッチ、新人ジェイデン・アイビーらが奮戦も、チーム全体としてもケガに泣き、リーグワーストの17勝65敗と低迷。勝率20.7パーセントはフランチャイズ史上ワースト2位という悔しい思いもしてきた。

 今シーズンはモンティ・ウィリアムズ新HC(ヘッドコーチ)が就任したほか、新人アサー・トンプソン、さらにはトレードでジョー・ハリス、モンテ・モリスという即戦力も加えており、巻き返しを狙っている。

 そのチームの中心となるカニングハムは、キャリア3年目を心身ともに万全な状態で迎えるべく、ワールドカップ出場を辞退したということなのだろう。

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