2023.08.07
5月27日(現地時間26日、日付は以下同)。デトロイト・ピストンズのケイド・カニングハムのインタビューが『SLAM』へ掲載された。
昨年のドラフト1巡目全体1位でピストンズから指名された198センチ99キロの大型ポイントガードは、今季64試合に出場して平均32.6分17.4得点5.5リバウンド5.6アシスト1.2スティールをマーク。
今季のルーキー全体の平均スタッツで見ても、20歳の司令塔は出場時間で3位、得点で1位、リバウンドで5位、アシストで2位という堂々たる成績を残したと言っていい。
だが新人王の投票ではファイナリスト(最終候補)にこそ名を連ねたものの、トロント・ラプターズのスコッティ・バーンズ(1位票48を含む計378ポイント)、クリーブランド・キャバリアーズのエバン・モーブリー(1位票43を含む計363ポイント)の2人と差をつけられてしまい、1位票9の計153ポイントに終わった。
インタビューの中で、カニングハムは「僕が学んだ最も重要なこと。それはリーグ、メディアも含めて、勝利するまでは誰も気にかけてくれないんだ」と切り出し、さらにこう続けていた。
「人々に自分がリスペクトされなかったこと、自分の(ルーキー)シーズンを正しく評価されなかったことが残念だけど、僕は多くの試合で勝てなかった。だから、自分のことをリスペクトしてもらいたいなら、たくさんの試合に勝たなければいけない。そうじゃないとしても、僕がどんなプレーをするのかを知らない、あるいは人々が試合を十分に観ていないことに対して怒ることなんてできない。僕はそれをチャレンジとして引き受けようとしている。チームメートたちとも話したんだ。僕らは全員でそのチャレンジに立ち向かうってね。それがこのチームにとって次のステップになると思っている」。
バーンズが所属するラプターズはイースタン・カンファレンス5位の48勝34敗でプレーオフ、モーブリーが主力を務めるキャブズはイースト8位の44勝38敗を残してプレーイン・トーナメントへそれぞれ駒を進めたものの、カニングハムのピストンズはイースト14位の23勝59敗に終わっていた。
ただ、こればかりはドラフト指名したチームの状況も大きく関わってくることから、カニングハムだけを責めることはできないだろう。
バーンズ、モーブリー、カニングハムの3選手は、いずれも満票でオールルーキーファーストチームに選ばれたことから、今季のルーキーでもベストな3選手と言っても過言ではない。
はたして、ピストンズは来季以降にリーグ上位のチームへと浮上することができるのか。カニングハムがそのカギを握っていることは間違いないだけに、この男の成長に期待したい。
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