2024.01.24
「NBAオールスターゲーム2024」の開催が目前に迫っている。ファン投票の締切は1月21日(現地時間20日、日付は以下同)となり、第2回の途中結果ではヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)が全体1位の347万5698票を獲得。また、開催地となるインディアナポリスの国際空港には、室内にバスケットボールコートが設置されるなど、期待感は日に日に高まる一方だ。
オールスターの醍醐味は、メインゲームに限らない。開催期間中は、キャリア2年目までの選手たちが対峙するライジングスター・チャレンジに加え、複数のコンテストが開催される。『The Athletics』によると、その中のひとつ「スキルズ・チャレンジ」に身長224センチの怪物ルーキー、ビクター・ウェンバンヤマが参戦する見込みのようだ。
2003年に始まったスキルズ・チャレンジは、2022年大会から仕様が変更となり、3人1チームでサーキット、パス、シューティングの全3ラウンドを戦う。直近の2年は毎年ルーキーチームが参加してしていることから、ウェンバンヤマはルーキーチームで出場する可能性がある。しかし、昨年は開催地球団とは別に、ミルウォーキー・バックスのトリオが登場したことから、サンアントニオ・スパーズの一員としてエントリーする選択肢も残されている。
ウェンバンヤマが同コンテストの参戦でどのようなパフォーマンスを発揮するのか、スタッツを基に分析してみたい。
はじめに、サーキットで求められるハンドリングは、これまでのハイライトからも全く苦にしないことが容易に想像できる。また、圧倒的な歩幅を生かせば、スピード面でガード勢から大きな遅れを取ることもないだろう。
一方で、シューティングには一抹の不安が残る。ウェンバンヤマは今シーズン、シュート成功率45.9パーセントをマークしているが、ゴール下とスリーポイントを除いたミッドレンジの成功率に限定すると、その数字は29.0パーセントまで下落。また、アウトサイドの成功率も29.2パーセントに止まり、お世辞にも高確率とは言い難い。
では、パスはどうだろうか。アシストこそ平均3.0本だが、1月11日のデトロイト・ピストンズ戦ではトリプルダブルを達成。ボールムーブへの参加はもちろん、要所でのバウンズパスや、ポストでのボール裁きからは天性のパスセンスを感じ、このスキルセットはコンテスト優勝に大きく貢献するはずだ。
ウェンバンヤマは「NBAオールスターゲーム2024」でNBAキャリア最初の優勝を果たすことができるのだろうか。スリーマンセルのチームメイトも気になるところだ。
文=Meiji
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