2024.01.27
1月15日(現地時間14日、日付は以下同)、ミルウォーキー・バックスはホームのフィザーブ・フォーラムでサクラメント・キングスと対戦し、オーバータイムにもつれこむ激戦の末、143-142で勝利した。
この勝利の立役者となったのが、今シーズンからバックスに加入したデイミアン・リラードである。キングスの2点リードで迎えた試合残り5.2秒、バックコートから自身でボールを運んだリラードが深い位置から3ポイントを放つと、ボールは試合終了のブザーと同時にリングに吸い込まれた。ホームの観客やチームメートが歓喜に沸く中、リラードは落ち着いた表情で左手首をタップする『デイム・タイム』でお馴染みのセレブレーションを披露した。
この試合でリラードが放ったブザービーターはバックスの勝利を決定付けただけでなく、いくつかの大記録を残すこととなった。バックスの一員として初の『デイム・タイム』を呼び込んだこのシュートで、リラードは3ポイント成功数キャリア通算2500本を達成。昨年12月14日のインディアナ・ペイサーズ戦で通算2451本目の3ポイントを沈め、レギュラーシーズン通算3ポイントシュート成功数の歴代5位に浮上していたが、その後1カ月で約50本の3ポイントを成功させ、大台に乗せた形になる。
さらに、リラードは今回のブザービーターで「試合時間残り5秒以下、かつ5点差以内の試合において成功した決勝弾の数」を10に伸ばし、リーグ最多を記録している。なお、2位はステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の9本である。さらに、「試合時間残り5分、かつ5点差以内の試合において成功した3ポイントの数」は132を記録し、ここでもリーグトップになっている。2位はカリーの124本で、ジェームズ・ハーデン(ロサンゼルス・クリッパーズ)、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、カイリー・アービング(ダラス・マーベリックス)が後に続く。
これらの記録でリラードのクラッチタイムでの勝負強さが数字でも証明されたことになるが、リラードは「見た目ほど難しくない」と語る。
「僕は、あのようなシュートを打てるように日々トレーニングを重ねているんだ。だから、いざその時が来たって、見た目ほど難しいとは感じないよ。みんなにとっては難しいシュートなんだろうけど、僕はそういったシュートをこれまでも決めてきたんだ」
肩の痛みを押しながら出場し、27得点10リバウンド10アシストのトリプルダブルを記録したヤニス・アデトクンボは「僕が見てきた中で一番難しいシュートだった」とコメントし、チームメートの偉業を称えた。
現在28勝12敗(17日終了時点)でイースタンカンファレンス2位につけるバックスは、18日に敵地でクリーブランド・キャバリアーズと対戦する。
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