2024.01.12
ビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)は、ルーキーには似つかわしくない異次元な活躍を続けている。レギュラーシーズンの平均スタッツは1試合平均19.3得点10.1リバウンドの平均“ダブルダブル”。また、同3.3ブロックをマークしており、直近のゲームでは史上6人目となる35試合での通算100ブロックに到達した。
そんな規格外の新人に、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)も舌を巻いている。1月5日(現地時間4日)、2度のシーズンMVP受賞選手はウェンバンヤマと対峙。試合こそバックスが僅差で勝利したものの、2023年のドラフト1位はバックボードを利用したド派手な1人アリウープや、ビハインド・ザ・バックからの“3点プレー”ダンクでフロストバンク・センターを熱狂させたほか、試合終了間際にはアデトクンボにブロックショットをお見舞いし、ラストチャンスに望みをつないだ。
アデトクンボは、ウェンバンヤマのプレーに感銘を受けると同時に、終盤のブロックを受けて彼の身長にも言及した。
「彼は信じられないほどの才能だよ。いつでも思いどおりに得点でき、正しいプレーを選択し、勝つためにプレーするね。彼のような選手は見たことがない。彼の身長がどれくらいなのかは知らないけれど、221センチではないだろう。もっと背が高い。誰が221センチと言おうと、それは嘘だね。懸命に努力し、ゲームに対して前向きな姿勢を持ち続ける限り、限界はない。 彼が夢を見ているものは、すべて実現するはずだよ」
『NBA.com』の公式では、ウェンバンヤマの身長は224センチと表記されている。また、ウィングスパンは驚異の240センチと言われており、これは8フッターに匹敵。アデトクンボは、これまでにもリーグの強靭なビッグマンを相手に数々のハイライトを量産してきた選手であり、フィジカルで押し込んだ後にブロックされたことに対して驚きを隠せなかったはずだ。
歴代最高プレーヤーの1人に臆することなく立ち向かったウェンバンヤマも、アデトクンボとの対戦を振り返った。
「彼は僕が見て育った選手で、世界で最も偉大な選手の1人です。このような試合は常に特別なモチベーションになります。僕は競争的な選手です。だから、誰に対しても攻撃を仕掛けますし、コート上では悪者になりたいと思っています。本当に素晴らしいマッチアップでした」
コート上で両者の対戦を見守ったクリス・ミドルトンの言葉を借りるのであれば、この万能ビッグマンたちの“やり合い”は、バスケットボールファンの誰しもが楽しみにしていたはずだ。
今後、数シーズンにわたり、両者の対戦には大きなスポットライトが当たることだろう。
文=Meiji
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