2024.06.24
日本時間2月9日のトレードデッドラインまで2週間を切ったNBA。すでにいくつかのトレードが発生しており、ここから各チームの動きはさらに活発になることが予想される。そのなかで、今シーズン序盤から多くのトレードトークが浮上していたチームの1つがイースタン・カンファレンス所属のシカゴ・ブルズだ。
ザック・ラビーン、デマー・デローザン、ニコラ・ブーチェビッチと3名のオールスター経験者を抱えているブルズだが、直近の最高成績はプレーオフ1回戦敗退。ときおりロスターの再編が噂され、現にさまざまなチームが攻防で安定感をもたらすアレックス・カルーソの獲得を狙っているという。
昨シーズンのオールディフェンシブファーストチームに輝いたカルーソは、2016年のNBAドラフトで指名を逃し、Gリーグから本契約を勝ち取った苦労人。チャンスをつかんだロサンゼルス・レイカーズでは2020年の優勝に貢献し、現在はブルズでの3年目を迎えている。今シーズンは得点(平均10.1得点)、フィールドゴール成功率(49.1パーセント)などでキャリアハイを記録しており、オフェンスの実力アップがうかがえる。
現地メディア『Fox Sports』によると、彼を追い求めるチームのなかには優勝候補のミルウォーキー・バックス、そして古巣のロサンゼルス・レイカーズも含まれているようだ。カルーソはレイカーズから移籍した当時を振り返り、同メディアに胸中を明かした。
「僕がレイカーズにいたとき、彼らとどれだけ良いプレーができたか。どれだけ彼らを支えただろうね。自分でもうまくなることを期待していたし、そうやって成長していった。どんどん技術を磨いていって、最終的にはチームに残れないところまで来てしまったんだ」
「レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビス。彼らは僕の兄弟だからね。僕らはたくさんのことを経験してきた。彼らに会えてよかったといつも思っている。ときどき、まだ彼らと一緒にプレーできたんじゃないかって考えてしまうよ」
1月26日に開催された古巣との試合で、17得点4リバウンド6アシスト2スティール2ブロックと多彩な働きを見せたカルーソ。試合後に「これまで歩んできた道と努力の証だ」と自身の出来を振り返り、「自分のエゴやプライドは捨てて、『自分は何がうまくなるだろう?』と問いかける。そうやって一生懸命に仕事へ取り組むんだ」と、自身のマインドを形容した。
ディフェンス面での貢献はもちろんのこと、オールスター揃いのチームでオフェンスのインパクトも増しているカルーソ。タイトルを狙うチームにとって戦力アップに直結しうる敏腕ガードに、トレードデッドラインまで注目しておく必要がありそうだ。
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