2024.01.31

ロンドが銃及び麻薬所持で逮捕…レイカーズとセルティックスを優勝に導いた司令塔

セルティックスとレイカーズで2度の優勝を成し遂げたロンドが逮捕 [写真] = Getty Images
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 元NBAスターのラジョン・ロンドが、1月29日(現地時間28日)に銃器、麻薬関連器具、マリファナの不法所持で逮捕された。現地メディア『WDRB』が報じている。

 報道によれば、インディアナ州ジャクソン郡で交通違反を犯したロンドの車からマリファナの臭いを嗅ぎ取った警察官が車内を捜索した結果、銃および個人使用向けと思われる量のマリファナと麻薬関連器具が発見されたため逮捕されたという。刑務所に連行された後、すでに保釈金を支払っているとのこと。法廷での罪状認否の予定含め、今後の詳細については明らかになっていない。

 ロンドは2022年に、自身の2人の子どもとその母親である元パートナーの女性に対し銃をつきつけたとされ、緊急保護命令によって女性と子どもたちへの接触と銃器所持が禁止されていた。女性曰くロンドにはこれまでも「不安定で常軌を逸した行動をとる過去」があったとのこと。緊急保護命令は同年6月に両者合意の上で解除されているが、2023年3月から8月にかけて再び発令されているという。

 ロンドはケンタッキー大でプレーした後、2006年のドラフトでNBAデビュー。ボストン・セルティックスではケビン・ガーネット、レイ・アレン、ポール・ピアースの“ビッグ3”を支える司令塔として活躍し、2008年にはリーグ制覇を達成。その後ダラス・マーベリックスやサクラメント・キングスなどチームを転々とした後、レブロン・ジェームズアンソニー・デイビスと共にロサンゼルス・レイカーズでプレーした2020年に再びチャンピオンリングを手にしている。クリーブランド・キャバリアーズで2021-22シーズンを終えたのち、同年5月に上記の緊急保護命令が出される事件が発生し、それ以降NBAに姿を見せていない。

 セルティックスとレイカーズというNBAを代表する名門チームの両方で優勝を成し遂げたのは歴史上2人しかおらず、レイカーズがロサンゼルスに移転して以降はロンドのみである(もう1人はミネアポリス・レイカーズ時代のクライド・ラブレット)。現役時代は、NBAレジェンドのアイザイア・トーマス(元デトロイト・ピストンズ)から「天才」と呼ばれ、殿堂入りも確実視されていたロンド。自らが引き起こした事件によってNBAのコートに立てない身となっていたが、再び自身の不祥事によってこれまで築き上げた栄光に泥を塗ることとなった。

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