2024.02.05

左半月板の負傷で欠場中のジョエル・エンビード、近日中に手術を受け長期離脱の見通し

1月31日のウォリアーズ戦を最後に長期離脱する見通しとなったエンビード(中央)[写真] = Getty Images
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 フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジョエル・エンビードは、損傷している左半月板の治療のため、今週手術を受ける予定であることがわかった。現地メディア『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じている。復帰に向けた正確なスケジュールは手術後に決まる予定だが、長期離脱が予想される。

 エンビードは今シーズン、22試合連続で30ポイント以上を記録。1月31日(現地時間30日、日付は以下同)のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦でジョナサン・クミンガと交錯した際に左膝を負傷し途中退場しており、その記録は途絶えている。今シーズンのこれまで平均スタッツは、34.0分の出場時間でリーグトップの35.3得点に加え11.3リバウンド5.7アシストを記録していた。シーズン平均が35点10リバウンド5アシストをマークしたのはレジェンドであるウィルト・チェンバレン以来の快挙であり、2シーズン連続のシーズンMVP獲得も大いに期待されていたため、痛い離脱となった。

 今シーズンから、MVPを含む個人賞の獲得にはレギュラーシーズン全82試合のうち65試合以上出場していることが条件となっているが、現在34試合の出場に留まっているエンビードがこの条件をクリアする可能性が限りなく低くなってしまった。また、シクサーズはエンビードの離脱によって苦戦を強いられており、エンビードが欠場した14試合の戦績は4勝10敗と大きく負け越している。シーズン序盤はボストン・セルティックスやミルウォーキー・バックスと並んでイースタンカンファレンスの首位争いに加わっていたが、4日終了時点で30勝18敗となったシクサーズは5位に順位を落とし、クリーブランド・キャバリアーズやニューヨーク・ニックスに上位を譲っている。

 エンビードは19日にゲインブリッジ・フィールドハウス(インディアナ州インディアナポリス)で開催される「NBAオールスターゲーム2024」でイーストの先発メンバーに選出されているが、今回の発表により欠場がほぼ確実となった。例年、オールスター選手がケガで欠場となった際はNBAコミッショナーのアダム・シルバーが代替選手を選定することになっているため、近日中にアナウンスがあるものと見られる。

 同記者のレポートによれば、今シーズン中の復帰に関して「まだドアは閉ざされていない」とのことだが、エンビードの万全な回復と早期復帰を望むばかりだ。

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