2024.05.18

マブスの先発陣の一角として攻防両面で貴重な働きを見せるデリック・ジョーンズJr.

昨夏1年契約でマブス入りしたジョーンズJr.[写真]=Getty Images
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 ダラス・マーベリックスは、オクラホマシティ・サンダーとの「NBAプレーオフ2024」のウェスタン・カンファレンス・セミファイナルを3勝2敗でリードし、シリーズ突破に王手をかけている。

 5月16日(現地時間15日、日付は以下同)に敵地ペイコム・センターで行われた第5戦で、マブスは44分間にわたってリードを保ち、最終スコア104-92で勝利を飾った。

 この試合ではルカ・ドンチッチがゲームハイの31得点10リバウンド11アシストのトリプルダブル、カイリー・アービングが12得点4アシスト、デレック・ライブリー2世が11得点10リバウンド、PJ・ワシントンが10得点10リバウンド4アシストをマーク。

 そしてデリック・ジョーンズJr.が3本の3ポイントシュート成功を含むプレーオフキャリアハイの19得点に1スティール1ブロックで勝利に貢献。NBAキャリア8年目のウイングプレーヤーは、通算5チーム目のマブスで貴重な活躍を見せている。

 196センチ95キロの27歳は、これまでマイアミ・ヒートやシカゴ・ブルズで持ち前の高い身体能力を駆使したアクロバティックなプレーで魅了してきた。自身4度目となった今年のプレーオフでは、ここまで全11試合で先発を務めており、平均29.6分9.8得点3.7リバウンド1.0アシストを記録。

 豪快なダンクなどフィニッシュも必見だが、相手チームの得点源をガードするディフェンダーとしても絶大な働きを見せている点も見逃せない。ロサンゼルス・クリッパーズとのファーストラウンドではポール・ジョージをフィールドゴール成功率41.7パーセント(10/24)に抑え込み、2本のブロックショットをお見舞いした。

 また、サンダーとのシリーズではシェイ・ギルジャス・アレクサンダーを同33.3パーセント(6/18)へスローダウンし、4本のターンオーバーを誘発。アイザイア・ジョーに対しても同33.3パーセント(3/9)、3ポイント成功率16.7パーセント(1/6)、ルーゲンツ・ドートと対峙した際には7本すべてのショットをミスへ追い込んでいる。

 19日のシリーズ第6戦でも、主にディフェンス面で活躍が期待されるジョーンズJr.は、昨夏ベテラン最低保証額でマブス入りしており、今シーズン終了後に制限なしFA(フリーエージェント)となる。

 ただ、16日に『The Athletic』へ公開された記事のなかで、代理人のアーロン・ターナーが、充実したシーズンを送るクライアントについて「彼はチームメートたち、ジェイソン・キッド(ヘッドコーチ)、フロントオフィスのことが本当に大好きなんだ。彼は戻りたがっている」と語っていたことから、再契約を結ぶ可能性が十分あると言えるだろう。

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