2024.04.25

「今日はいいディフェンスができた」…ドンチッチが“守備面”でも大活躍してPO初勝利

ディフェンスで相手のミスショットを誘発したドンチッチ[写真]=Getty Images
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■ゲームハイの32得点を奪いつつ、守備でも殊勲の働き

 ウェスタン・カンファレンス第4シードのロサンゼルス・クリッパーズと、第5シードのダラス・マーベリックスによる「NBAプレーオフ2024」ファーストラウンドは、4月22日(現地時間21日、日付は以下同)に行われた第1戦でクリッパーズが一度もリードを許さずに109-97で勝利を収めた。

 中1日で迎えた24日のシリーズ第2戦で、クリッパーズはカワイ・レナードが待望の復帰を飾り、2連勝すべく臨むも、この試合は初戦とは打って変わって終始1ケタ点差という接戦に。

 同点9度、リードチェンジ10度を記録した試合は、アウェーのマブスが48分間のうち37分以上にわたってリードを保持。マブスは第4クォーター残り9分32秒で6点(67-73)を追いかける展開となるも、そこから14-0のランを仕掛けて81-73と一気に逆転。

ドンチッチはオフェンスで重要なショットを決め切った[写真]=Getty Images

 その後、粘るクリッパーズが点差を詰めていくものの、マブスは追加点を挙げ、残り1分26秒にルカ・ドンチッチが9点リードへ広げるステップバックスリーを放り込み、最終スコア96-93でマブスがモノにした。

 この試合でドンチッチはゲームハイの32得点9アシストに6リバウンド、カイリー・アービングが23得点6リバウンド3スティール、PJ・ワシントンが18得点6リバウンド2ブロック、デリック・ジョーンズJr.が10得点7リバウンドをマーク。

 レギュラーシーズンで平均33.9得点を残して初の得点王に輝いたドンチッチは、このシリーズでも2試合を終えて両チームトップの平均44.1分32.5得点に9.5リバウンド7.5アシスト1.0スティールと猛威を振るっている。

 だがドンチッチは決してオフェンス面だけで脅威になっているわけではない。ジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)はこう話す。

「彼のディフェンスは、シリーズを通して素晴らしいと思う。相手が彼へピック&ロールをしてくるのは分かっている。数年前の対戦でも見てきた。だから我々は彼へ相手のピック&ロールへ絡むことになると言う必要があった。でも彼はコートの両エンドで、ハイレベルでこなしていると思うね。オフェンスだけでなく、ディフェンスでもうまく読んでいる」

 すでにリーグ最高級の選手と評されているドンチッチだが、ディフェンス面を称賛されることはあまりなかった。だが『ESPN Stats & Info』によると、第2戦でドンチッチが主なディフェンダーとなった状況で、クリッパーズの選手たちのフィールドゴール成功率はわずか11.8パーセント(2/17)で、コンテストされたショットは11本すべてをミスしていた。

 201センチ104キロのサイズを誇るドンチッチは、クリッパーズの選手たちの前に立ちはだかり、スペースを与えず、相手がショットを繰り出す際にはしっかりと腕を伸ばしてコンテストし、ミスショットを誘発。

「受け入れたんだ。ディフェンス面でも僕を突き動かしたんだ。構わないよ。今日はいいディフェンスができたと自分でも思う。集中してやったまでさ」とドンチッチ。

 1勝1敗のタイとなった両チームのシリーズは、会場をクリプトドットコム・アリーナからアメリカン・エアラインズ・センターへ移し、マブスのホームで27日に第3戦、29日に第4戦が行われる。

 攻防両面で見事な活躍を続けるドンチッチが、マブスをさらなる勝利へ導くのか。それともクリッパーズがやり返して敵地で勝利を奪うのか。両チームのシリーズはこれからも必見だ。

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