2024.06.18

悲願達成へ王手のセルティックス…指揮官がテイタムに伝えた大切なこととは

セルティックスのジェイソン・テイタムとジョー・マズーラHC [写真]=Getty Images
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 6月18日(現地時間17日、日付は以下同)ボストン・セルティックスは、ダラス・マーベリックスとの「NBAファイナル2024」第5戦をホームのTDガーデン迎える。リーグ最多勝率でレギュラーシーズンを終え、プレーオフも順調に勝ち進んできたセルティックスだが、優勝をかけたマブスとのファイナル第4戦では84-122という記録的な大敗を喫してしまった。

 スウィープも期待されていただけに、なかば不本意な形でホームに帰ることとなったセルティックスだが、第4戦の結果から得たものも大きいようだ。現地メディア『The Athletic』によれば、ジェイソン・テイタムは、第5戦を翌日に控えた17日の練習の際、ジョー・マズーラヘッドコーチからの言葉を受けて気持ちを切り替えることができたと話している。

「今日、ジョーが素晴らしい仕事をしてくれたんだ。僕たちはこの戦いの中で、笑っても良いんだってことを思い出させてくれた。高いプレッシャーがかかる瞬間でも、楽しんで良いんだ。もちろん明日は勝ちたいよ、何よりも勝利が欲しい。でも、もしそうならなかったとしても、世界の終わりというわけではない。僕たちには相手よりもチャンスがあるんだ」

 第4戦を終えたセルティックスの戦績は3勝1敗の王手であり、テイタムのコメント通りあと3勝しなければならないマブスよりも「チャンスがある」のは間違いないだろう。王手の中で臨んだ第4戦の大敗は、優勝目前であるがゆえの重圧がのしかかった部分もあるようだ。テイタムは、第5戦のマインドセットについて次のように続けた。

「明日は絶対に勝たなければいけない、という考えに屈しないマインドセットを持つんだ。もちろん絶対に勝ちたいよ。でも、いつだって“次の試合”が大事なのは変わらないから、それ以上のプレッシャーを感じてはいけない。このマインドセットで臨んで、ただ楽しみたいね。そんなことを、チームのみんなで話したんだ。バスケットボールを楽しむことに立ち返って、この場にいることがどれだけ特別なことか、このチームがどれほど素晴らしいかということを再確認したよ」

 2年前にあたる「NBAファイナル2022」では、ステフィン・カリー擁するゴールデンステイト・ウォリアーズに2勝4敗で敗れ、王座に一歩手が届かなかったセルティックス。第5戦で悲願達成なるか、注目が集まる。

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