2024.09.25

メディアデーに臨んだジェイレン・ブラウンが困惑「それが最初の質問かよ笑」

メディアデーに臨んだセルティックスのブラウン[写真]=Getty Images
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 9月25日(現地時間24日、日付は以下同)。ボストン・セルティックスの選手たちとコーチが、チームの練習施設でメディアデーに臨んだ。

 昨シーズンのセルティックスは、リーグベストの64勝18敗でレギュラーシーズンを終えると、「NBAプレーオフ2024」でも16勝3敗と圧倒的な戦績を残し、フランチャイズ史上18度目の優勝を達成。

 そのチームでイースタン・カンファレンス・ファイナルMVP、ファイナルMVPに選ばれ、自己最高のシーズンを送ったジェイレン・ブラウンは、メディアからの最初の質問に困惑していた。

 今夏アメリカ代表はパリオリンピックで大会5連覇を達成し、セルティックスからはもともとロスター入りしていたジェイソン・テイタムドリュー・ホリデーに加え、カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)に代わって選出されたデリック・ホワイトの3選手が金メダルを手に入れた。

 その一方、ファイナルMVPに選ばれたブラウンはレナードの代役にはなれずに落選となり、物議を醸していたのだが、最初の質問で「オリンピックでロスター入りできなかったことをどのように感じていますか」と飛んだことで「それが最初の質問かよ笑」と笑みを見せながら応対。

 これには会場からも笑いが飛び交い、その記者は「ここで質問できるチャンスはそう多くないので」と口にすると、ブラウンは「ちょっとはウォームアップさせてくれよ。まったく」と返しつつ、新シーズンに向けてこう意気込んでいた。

「僕は準備できている。過去は過去で、このチームのみんなを引っ張って、チームケミストリーを構築していく準備をしている。どんな段階であろうとスキップしたりはしない。新しい年に向けて方向づけていく。僕には明らかに理由があるからやる気に満ちているんだ」

 NBAキャリア8年目でついに頂点に立ったブラウンだが、2022年のNBAファイナルではゴールデンステイト・ウォリアーズに敗れ、カンファレンス・ファイナルでも4度敗退。

「毎年、僕は(オフシーズンになると)すごく失望していた。(優勝へ)近づいていたからね。何度かは分からないけど、5、6回はカンファレンス・ファイナルまで勝ち進んできた。だから6回も悔しい思いをしてきたんだ」

 昨年までのオフシーズンをそう振り返ったブラウンは「だからこの夏はそうした思いをせずに済んだ」と、優勝した喜びをかみしめ、楽しむことができたと話していた。

 セルティックスはブラウンとテイタム、ホリデー、ホワイト、アル・ホーフォードといった主要メンバーが健在で、クリスタプス・ポルジンギスも12月には復帰できる見込みだけに、今シーズンも大部分で豪華戦力を維持して戦うことができる。

 これまでの王座を追う側から“追われる立場”になるセルティックスは、翌26日に始まるトレーニングキャンプで本格始動となる。

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