2024.10.05
今シーズンよりイスラエルに活躍の場を移したパトリック・ベバリー(ハポエル・テル・アビブBC)は、コートの内外問わず情熱的で、物怖じしない発言で関心を集めている。そんな36歳のベテランガードが、自身のPodcast番組でかつてのチームメイトである八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)に言及し、さらなる成長に期待を込めてベバリー節の喝を入れた。
八村はレイカーズ成功の“Xファクター”として飛躍が求められている。しかし、ベバリーは「塁は良いバスケットボール選手だ」と前置きしつつ、プレーを向上させるには精神性や態度を見つめなすべきだと主張した。
「俺にとって、彼はXファクターではない。Xファクターとしてサラリーをもらっているのだから、Xファクターにならなければいけない存在だ。あいつはもっとやる必要がある。『俺がセカンドオプションだ』ぐらいの気概で臨まないと。『AD(アンソニー・デイビス)がいて、レブロン(・ジェームズ)がいて、オースティン・リーブスがいて、D-lo(ディアンジェロ・ラッセル)がいる。そしてADがファーストオプションなら、俺がセカンドオプションだ』というようなマインドセットを求めたいね。そういう考えでいなければならない。なぜなら、彼にはそれが必要だからだ」
さらに、ベバリーはレイカーズが最後に優勝を果たした2019-20シーズンのロスターからカイル・クーズマ(ワシントン・ウィザーズ)を引き合いに出し、同年に違いを生んだ29歳の元レイカーから思い切りの良さを見習うべきと私論を述べている。
「(クーズマは)フロアでボールを持てるサイズのあるウイングだ。難しいショットを放っていたから、みんなカイル・クーズマという男をバカにしていた。でも、そういうショットも必要なんだ。レギュラーシーズンで打つ難しいショットは、試合の最後に打つショットと同じだからだ。塁とは1年一緒にプレーしたが、彼は『7回外したら次は入る』という姿勢ではないと思う。だから、彼がそれを変えられれば、バスケットボール選手としての彼も変わるはずだ」
八村が一皮剥けるために必要なのは、技術やIQではなく、“自信”だと考えるベバリー。もしかすると、かつてのチームメイトであるハッスルプレーヤーの檄が日本の至宝をさらなる高みに押し上げるかもしれない。
文=Meiji
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