2024.01.24
1月4日(現地時間3日)、バスケットボール男子日本代表の富永啓生が所属するネブラスカ大学は、NCAAディビジョン1の公式戦でインディアナ大学と対戦し、86-70で勝利。富永は3ポイント10本中4本成功を含むゲームハイの28得点と圧巻のプレーで勝利に貢献した。
連勝数を「5」に伸ばし、今シーズンの戦績は12勝2敗と波に乗るネブラスカ大。インディアナ大との試合後、富永やフレッド・ホイバーグヘッドコーチなどが会見に臨んだ。会見で富永は、現地で試合を観戦していた家族の前で勝利できたことの喜びを露わにした。
「今日はシュートを決めることができたと同時に、コート上でいい動きを選択できました。僕は、リズムに乗れれば100パーセントの自信でシュートを打てます。家族をコートサイドに迎えてプレーし、インディアナ大に勝ち星を挙げることができて最高です」
会見では、今シーズンの富永はパスが目立つとした自身の母親から「アシスト王を狙っているのでは」と揶揄されたことを記者に触れられ、「それが今日のプレー(ゲームハイ28得点)の原動力になったかもしれません」と微笑み交じりに回答した。続けて、ジョサイア・アリックが「啓生がパスを出したということは、そこには確実なシュートチャンスがあることなんだ」とコメントし、家族間の微笑ましいやり取りを通じて、チームメートからの厚い信頼も垣間見えた。
ホイバーグHCも、家族を迎えて大活躍した富永を称えた。
「この数年間、家族から離れてプレーする啓生が活躍する姿を、ご家族の皆さんが直接目にするということには格別の意味がある。実は、ご家族には『ネブラスカに住む場所を見つけてください』と言ったんだ。彼は、家族の前だといつもものすごく調子がいいからね(笑)」
ホイバーグHCは続けて富永のプレースタイルに触れ、シュート能力に加えてスペースを作り出すスキルが抜きんでていると評価した。
「啓生のような選手がフロアでスペースを作り出すと、そこに重力が生まれる。ディフェンスは啓生にオープンショットを打たせまいと近づかなければならず、そうするとゴール下の選手がオープンになる。啓生は今日の試合でフローターやミドルレンジシュートも決めていたが、彼のようなスコアリング能力は、現在のバスケットボールの魅力をよく表している」
波に乗るネブラスカ大は、8日にビッグ10カンファレンス所属の強豪チームであるウィスコンシン大学と敵地で対決する。
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