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『B MY HERO!』
2023年8月にフィリピン、インドネシア、日本の3カ国にて開催される「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」。フィリピン会場にアメリカ代表、インドネシア会場にカナダ代表、日本会場にスロベニア代表が割り振られ、いよいよ大会への熱も高まってきた。
Window6での出場確定が見込まれているアメリカ代表は、2008年北京から2021年の東京大会までオリンピック4連覇を達成。紛れもなく世界最強のバスケットボール大国だが、ワールドカップにおいては苦戦を強いられている。2010・2014年大会を制し、3連覇を狙っていたアメリカ代表は、中国で開催された「FIBAバスケットボールワールドカップ2019」の準々決勝でフランスに敗れ、7位という結果で大会を終了。オリンピックに比べてワールドカップでは、NBAの一線級の選手が辞退することの多いアメリカ代表だが、この大会も同様となった。
それでも、現在では当時の若手選手たちもリーグ屈指のスター選手へと成長を遂げている。前回のワールドカップに出場したアメリカ代表選手たちは以下のとおりだ。
※()内は現在の所属チーム
※年齢は大会終了時の2019年9月15日時点
ヘッドコーチ:グレッグ・ポポビッチ(サンアントニオ・スパーズHC)
アシスタントコーチ:スティーブ・カー(ゴールデンステイト・ウォリアーズHC)
ケンバ・ウォーカー(ダラス・マーベリックス)14.4得点3.0リバウンド5.4アシスト(29歳)
ドノバン・ミッチェル(クリーブランド・キャバリアーズ)13.1得点4.3リバウンド5.0アシスト(23歳)
ハリソン・バーンズ(サクラメント・キングス)11.6得点4.6リバウンド1.5アシスト(27歳)
ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)10.5得点7.5リバウンド2.5アシスト(21歳)
クリス・ミドルトン(ミルウォーキー・バックス)9.9得点4.9リバウンド2.4アシスト(28歳)
ジョー・ハリス(ブルックリン・ネッツ)8.0得点3.9リバウンド1.3アシスト(28歳)
ジェイレン・ブラウン(ボストン・セルティックス)7.9得点4.3リバウンド1.4アシスト(22歳)
マイルズ・ターナー(インディアナ・ペイサーズ)7.6得点6.8リバウンド0.0アシスト(23歳)
マーカス・スマート(ボストン・セルティックス)6.4得点1.4リバウンド1.2アシスト(25歳)
デリック・ホワイト(ボストン・セルティックス)5.9得点1.3リバウンド2.5アシスト(25歳)
ブルック・ロペス(ミルウォーキー・バックス)2.6得点1.9リバウンド0.3アシスト(31歳)
メイソン・プラムリー(シャーロット・ホーネッツ)1.3得点2.7リバウンド0.3アシスト(29歳)
■大会戦績
1次ラウンド
vsチェコ 88-67 ○
vsトルコ 93-92 ○
vs日本 98-45 ○
2次ラウンド
vsギリシャ 69-53 ○
vsブラジル 89-73 ○
決勝トーナメント・準々決勝
vsフランス 79-89 ●
順位決定戦
vsセルビア 89-94 ●
vsポーランド 87-74 ○
大会2試合目のトルコ戦で最初のピンチを迎えたアメリカは、延長戦の末になんとか1点差で白星を手にする。5連勝で決勝トーナメントに進むも、初戦でルディ・ゴベア(ミネソタ・ティンバーウルブズ)などを擁するフランスに10点差で敗れると、順位決定戦ではボグダン・ボグダノビッチ(アトランタ・ホークス)やニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)が名を連ねたセルビア代表に5点差で敗戦。オールNBAチームの選出経験者がケンバのみとなったアメリカ代表は、そのケンバやミッチェルなどがチームをけん引したが、悔しい結果で大会を終えた。
負傷により2試合の出場にとどまったチーム最年少のテイタムは、当時から才能の片鱗を見せていたが、今シーズンはNBAのMVP候補に名前が挙げられるほどに成長を遂げた。さらに、ブラウンもオールスター選手に成長すると、スマートは最優秀守備選手賞を獲得するなど、それぞれがセルティックスで存在感を強めている。
また、ルーキイヤーからユタ・ジャズのエースを務めていたミッチェルも、キャブズへと移籍してキャリアハイの平均得点を記録中だ。ミドルトンは2021年にバックスで優勝を成し遂げ、テイタムとともに東京オリンピックで金メダルを獲得。2人は世界大会という点ではリベンジを果たしている。
しかし、来年のワールドカップで金メダルを手にしてこそ、2019年の不甲斐ない結果を完全に払拭できると言っていいはずだ。苦渋を味わった当時の才能豊かな若手たちは、立派なスター選手へと成長を果たしているが、2023年のアメリカ代表にここからどれだけのメンバーが参加するのかにも注目だ。
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