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8月26日、「FIBA バスケットボールワールドカップ2023」の1次ラウンドが開催され、グループBのプエルトリコ代表(FIBAランキング20位)が同グループの南スーダン代表(同62位)と対戦した。
FIBAランキングこそプエルトリコが大きく上回っているが、ワールドカップ開幕直前にFIBA(国際バスケットボール連盟)が発表したパワーランキングでは、プエルトリコ代表が23位、南スーダン代表が22位と下馬評は実力伯仲。
試合は、ティップオフから南スーダンに流れをつかまれ、NBA経験者であるトレモント・ウォーターズ(元ボストン・セルティックスほか)擁するプエルトリコは後手に回ることに。序盤から積極的に攻撃を仕掛ける南スーダンを止められず、24-29とビハインドを背負って第1クォーターを終えた。
続く第2クォーターでも、プエルトリコは主導権をつかめず、リードを広げられてしまう。プエルトリコはウォーターズを攻撃の起点に得点を重ねるも、南スーダンのマリアル・シャヨクやカーリク・ジョーンズの得点力に手を焼き、52-42で試合を折り返した。
しかし、後半に入るとプエルトリコがギアを上げ、着実に点差を縮めていく。第3クォーター、第4クォーターともに南スーダンを10点台に抑え込み、一気に攻勢をかける。迎えた第4クォーター残り16.1秒には、プエルトリコ代表のイスマエル・ロメロが逆転ダンクを叩き込み、会場のボルテージは最高潮に。しかし、その後の攻防で同点となり、残り0.3秒、同点でプエルトリコが獲得したフリースローも2本とも外したことで勝負の行方は延長戦へ。
オーバータイムでは、ここまで一気に追い上げてきたプエルトリコが流れをつかみ、7-0のランに成功。リードを獲得したプエルトリコは、その後も着実に加点し点差を拡大。土壇場で南スーダンを退けて今大会初の延長戦で勝利を収めた。
プエルトリコはスティーブン・トンプソンJr.やウォーターズら4選手がダブルダブルを達成。そのほかに2選手が2ケタ得点を挙げ、逆転勝利に貢献した。対する南スーダンはジョーンズが38得点11アシストと圧巻のスタッツを残したものの、勝利まであと一歩及ばなかった。
■『FIBA ワールドカップ 2023』
<1次ラウンド グループB・マニラ>
南スーダン代表 96-101 プエルトリコ代表
SSD|29|23|15|14|15|=96
PUR|24|28|18|21|20|=101