2023.09.07

わずか3得点でも試合後に歓喜…バスケW杯アメリカ代表“点取り屋”の献身性

イタリア戦に出場するアンソニー・エドワーズ
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 9月5日、フィリピン・マニラで「FIBAワールドカップ2023」準々決勝が行われ、アメリカ代表(FIBAランキング2位)が100-63でイタリア代表(同10位)に勝利した。準決勝の対戦相手はドイツ代表(同11位)に決定。2大会ぶり6度目の優勝を目指す戦いも大詰めを迎えている。

 大会前からMVP候補に挙げられているアメリカのアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)は、2次ラウンド最終戦のリトアニア(同8位)戦で35得点を挙げていたものの、イタリア戦ではわずか3得点止まり。それでも、チームの指揮を執るスティーブ・カーヘッドコーチ(HC)と、イタリア戦の最優秀選手となったミケル・ブリッジズ(ブルックリン・ネッツ)は、試合後にエドワーズの働きを称えていたようだ。

 アメリカのスポーツ専門メディア「ESPN」によると、カーHCは「エドワーズは序盤からボールを動かしていた。誰が得点し、誰がスタッツを獲得したかは問題ではなく、ただチームについて考えるようになった」と、エドワーズの献身性について語ったという。

 また、ブリッジスは「彼(エドワーズ)が望むものなら30点くらいは簡単に決められるよ」と前置きしつつ、「彼にアンセルフィッシュな姿勢を持ってもらうために、私たちは彼と話し、彼を助けようと努力しました。それが彼のやったことです」と、フォア・ザ・チームの姿勢に徹したエドワーズについてコメント。

 続けて、「彼はおそらく現在、ロッカールームで一番幸せな男だと思います…。私たちはアント(エドワーズ)がどれだけ勝利を喜んでいるかを見て、チームUSAのみんなが触発され、同じ喜びを感じているようだった」と歓喜に沸くロッカールームを振り返った。

 2次ラウンド最終戦での黒星を経て、再び力強く前に進みだしたアメリカ代表。次戦は8日21時40分ティップオフ予定の準決勝、初の決勝進出を目指す強豪・ドイツと対戦する。

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