2024.09.03
隆盛を迎えるWNBAで新記録が樹立された。シカゴ・スカイに所属するパワーフォワードのエンジェル・リースがWNBAの総リバウンド数でシーズンレコードを更新。特筆すべきは、彼女は今シーズンにプロデビューを果たしたばかりのルーキーであるということだ。
リースは9月2日(現地時間1日)に開催されたミネソタ・リンクス戦で19本のリバウンドを獲得したことで、シーズンの合計リバウンド数が418本に達し、2018年にシルビア・ファウルス(ミネソタ・リンクス)が樹立した404本の記録を大幅に塗り替えた。
ルイジアナ州立大学からドラフト7位指名でリーグ入りを果たしたリースは、シャキール・オニール(ロサンゼルス・レイカーズほか)氏がリーボックに引き入れて手塩にかけるプレーヤー。大学時代は同じく注目ルーキーとして名を馳せるケイトリン・クラーク(インディアナ・フィーバー)とライバル関係にあり、コート上では激しい火花を散らし合ってきた。
リースは今シーズン、1試合平均13.3得点13.1リバウンドの平均“ダブルダブル”をマーク。8月26日(同25日)に行われたラスベガス・エーシズとの対戦では驚異の22リバウンドを記録しており、リバウンド数が2ケタを下回った試合はデビューから6試合目にまで遡る。リースのリバウンドにこれだけ注目が集まる理由は支配的なオフェンスリバウンドも大きな要因であり、同13.1リバウンドのうち5.2本、すなわち全体の約40パーセントをフロントコートで奪取しているのだ。
圧巻のパフォーマンスを受けて、リースは新人王争いでも議論の的になっている。スカイの背番号5は、最近のインタビューで自身の現状に対して冷静なコメントを残した。
「もちろん、リーグに加入して以来、自分自身を信じてきたし、そのプロセスにも自信を持ってきました。私は7位指名だし、多くの人は私が通用するとは思っていなかったはずなので、自分で自分を信じ続けたのです。新人王の話題に上がるはずではありませんでしたが、一生懸命な努力の賜物だと思います。オフェンス面だけではなく、ディフェンスでもリバウンドを取れていますね。リバウンドは取ろうと思わないと取れません。簡単なことではないですが、人生で簡単だったことは一度もないですからね。何よりも本当に楽しんでプレーしています。他の選手がやりたがらないことをすることにやりがいを感じています。だからこそ、試合でインパクトを残せて、このリーグで長い間、象徴的なことを継続できたらと思っています」
スカイはレギュラーシーズンであと8試合を残しており、リースはまだまだ記録を伸ばす見込み。このままケガなく好調を維持すれば、大台の500リバウンドも現実的な数字と言える。
個性的なキャラクターも相まって、人気沸騰中のリース。WNBAで“推し”を探している方はぜひ、彼女のハイライトをチェックしてみてはいかがだろうか。
文=Meiji
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