2025.08.31

ユーロバスケットの会場で人種差別に直面したシュルーダー「許されないこと」

ドイツ代表のシュルーダー[写真]=fiba.basketball
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 8月30日。グループフェーズが繰り広げられている「FIBAユーロバスケット2025」で、グループBで2連勝中のドイツ代表とリトアニア代表が“全勝対決”に臨み、最大23点差をつけたドイツが107-88でリトアニアを下した。

 3連勝のドイツはこの試合を終えた時点でグループリーグ突破が決定。残り2試合を戦い、ラトビアへ移動して9月6日からスタートする一発勝負の決勝トーナメントへ進出する。

 ドイツとリトアニアの一戦は、タンペレ・デック・アリーナ(フィンランド)で開催されたのだが、ハーフタイムで問題が発生。ドイツが8点リード(55-47)で前半を終えると、リーダーのデニス・シュルーダーサクラメント・キングス)に対してファンが人種差別的な暴言を浴びせる事態に。

 するとFIBAは即座に調査し、映像を通じてその人物を特定。今後の大会への出入りを禁止した。「FIBAはいかなる形であれ、ヘイトスピーチや差別的な行為、人種差別的な言葉を明確に非難します。選手たち、チーム、ファンにとって安全な環境を作り出すことが、依然として我々のスポーツにおいて基本的な優先事項です」と発表している。

 試合後、シュルーダーはドイツの記者たちへ「猿真似をすることなど尊重できない。どんな事態、侮辱であろうと問題ない。だけど、人種差別はこのスポーツにふさわしくない。許されないこと」と話していた。

 24カ国が競い合うユーロバスケットでは、タフな日程の中で選手たちがそれぞれの国を代表して戦い続けている。シュルーダーが口にしたとおり、こうした人種差別は「許されないこと」であり、今後も迅速な対応で排除してほしい限りだ。

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